TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

東京からハバナへ|キューバ一人旅その4

キューバ旅行日記

7月15日から24日までの日程で行ってきました、キューバ!テレビで見たまんまの街の風景、人の声、車の音。そして初めて分かった街の匂い。。。

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帰国しての感想は、、「疲れた~!」です。もちろん楽しかったんですが、今までの旅行と比べると疲労度が高かった気がします。

さて、私のお腹はキューバで大丈夫だったのか?

いったい何がそんなに疲れたのか??

今回の旅行は、日記風記事で書いていきたいと思います~。

 

1日目(7月15日<土曜日>) 東京発

今回乗るのはエアカナダのトロント経由ハバナ行き。その成田発の便がいきなり1時間半の遅延。初っ端から時間通りにいかないという、これがキューバタイムというやつか??

いや、まだ関係ないよね。

そして第1ターミナル南ウイングの出発口は行列ができてて激混み。夏休みだからなぁ。

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「一日中こんな感じですか?」って警備員さんに聞いたら、「北ウイングは空いてますよ。」と言うじゃないですか。

それじゃ北ウイングに行ってみようということで、歩いて約5分。

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本当にガラガラですよ。もちろんこの後の出国審査場もガラガラ。これもっとアナウンスしたほうがいいのでは?

行列は回避できたので、あとはのんびり搭乗時間を待つのみ。空港の本屋でこんな本を見つけたので買ってみる。

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お笑い芸人オードリーの若林氏によるキューバ旅行のエッセイ「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」。ちょうど前日に発売になったらしい。芸能人の金持ち旅行のエッセイなんて興味は無かったけど、タイミングがバッチリだったので、試しに買って読んでみた。

結果、すごく読みやすい文章で面白くて、出発前に読み終わってしまった。金持ちのショッピング・グルメ満載エッセイって感じでは全然なくて、オードリーの若林って我々と同じ普通の奴なんだなという感想を持った。 タイトルの意味も、実際キューバに行ってみて理解できた。そして帰ってきた今、もう一度読み返している。

最近では石原さとみもキューバで写真集を撮ったみたいだし、芸能界でもキューバは大人気なのか!?あ~こっちもキューバつながりで買ってしまいそうだ。

若林のキューバ本を持ってキューバに到着

カナダ・トロントからの乗り継ぎ便も約2時間遅延し、キューバのハバナに降り立ったのは15日の25時(夜中1時)近く。東京から約18時間かかった。

入国審査はすんなり終わったけど、さ~これから預け荷物が出てくるのも時間がかかるし、両替にも時間がかかるのは知ってんだ。キューバはまだクレジットカードがあまり使えないから、全部現金に両替しないといけないんだよねぇ。

まずはターンテーブルに荷物が出てくるまで待つ、、が、小腹が空く。でもまだ両替できないので何も買えない。ここで、日本から持参した食料とトロントの空港で買っておいた水が役に立つ。

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やっぱりこういうのは一つ、二つバッグに入れておくといい。

しかし、さっきから同じスーツケースばかりグルグル回ってる。こいつの持ち主は何やってんのかね?

どこの空港にもある荷物を載せるカートが並んでる。でも真っ白で広告が全く無い。

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普通あの白い所に保険会社だのレンタカーだのロゴがあるんだけど、ハバナの空港のカートには無い。これが社会主義国家キューバなのか。

でも空港内に広告自体が全く無いかというとそうでもなくて、HUAWEIとかSAMSUNGとかの広告はあるので、これからもっと増えていくんだろうかなぁ。

そんなことを考えていたら、自分の荷物が出てきた。予想していたよりも早い。やたらミニスカの係員を横目に空港出口へ向かう。

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今回の旅行ではちょっとスペイン語レッスンを受けてみようと思い、Jakera Cubaというプログラムに申し込んだ。ここで宿泊先や空港送迎などの手配もお願いしていたので、到着ロビーでは運転手が私の名前を掲げて待っているはず、、。

でもフライトが2時間遅れたんだよね。

ちゃんといるかなぁ、、と不安になりながら外に出ると、すぐに見つかった。しかもこの待っててくれた兄ちゃん、英語ペラペラで「タクシーに乗る前に両替だろ?両替所はあっちだよ。」と完璧な案内をしてくれた。

夜中2時を過ぎていたので両替所も混んでない。旅の資金100,000円を両替え。845.70CUCという額になった。1CUC(兌換ペソ)は118円ぐらい。両替所の姉さんは、こっちが何も言わなくても使いやすい小額の紙幣で渡してくれた。でも、お札が30枚を超えてしまい財布が閉まらなくなった。

空港からタクシーに乗り、宿泊先のある旧市街までは約30分。午前3時を過ぎても街では人がたくさん歩いてたり、軒先で話し込んでたり、「この人たちはこんな時間まで何やってんだろ?」というのが最初にキューバ人を見た私の感想。

到着した宿は、一般家庭の部屋を旅行客に貸す民泊みたいな感じのところ。カサ・パルティクラル(Casa Particular)という。

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個室で冷房ガンガンに効いて、トイレとシャワーも専用で、トイレットペーパーはトイレに流してもOKで、普通のホテルに泊まるのと変わらない。一泊35CUC。

もう夕食を食べに行く時間でもないので、持参したお菓子をちょっと食べてトロントで買った水を飲んで、キューバ初日はベッドに倒れこむように眠った。

travelart.hatenablog.com

 

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お腹の弱い人間がキューバ旅行に持って行くもの|キューバ一人旅その3

旅行中の食あたり、下痢、熱中症対策

どこに行くときも同じですが、旅行中、私の最大の心配事はお腹の調子。食べるのは好きなのですが、すぐにお腹を壊すんです。

キューバの飲食事情も、なかなか厳しい様子なので、お腹を壊さないよう、体調を崩さないよういろいろ調べて、事前に準備できることは、やり過ぎと言われるくらい準備していきます。

あと、熱中症になっても下痢することがあるので、夏のキューバの熱中症対策も大事ですね。


それでは、持って行くもの一覧です。

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  1. ポカリスエット500ml10本(熱中症対策、食あたり・下痢時の水分補給)
  2. ポカリスエット粉末2箱(食あたり・下痢時の水分補給)
  3. OS-1ゼリータイプ(熱中症、下痢時の水分補給)
  4. 塩分タブレット(熱中症対策、塩分補給)
  5. フリーズドライフード(食あたりで胃腸が弱った時の食事)
  6. 新ビオフェルミンS(胃腸の働きを整えるための常備薬)
  7. トメダイン錠剤・フィルム、新タントーゼA(緊急時の下痢止め、フィルムタイプは財布の中に常備)
  8. キャベジン(胃が弱ったときに服用)
  9. ウェットティッシュ(衛生対策)
  10. トイレットペーパー(トイレに備わっていないことが多いため)
  11. 赤ちゃん用おしりふき(下痢が続くときのおしりのため)
  12. 便座シート(便座がない便器に使えるかも⁉)

ビビり過ぎなのは分かっています(笑)。これらの出番が無くて無駄になれば、それが一番なんですけどね。

この他にもお腹には関係ないバファリン、バンドエイド、オロナイン、ムヒなども持って行きます。もう、歩くドラッグストアかと。。

次に日焼け、熱中症、虫対策

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  1. ノースフェイス ブリマーハット(UPF15-30対応、UVケア機能を備えたサンシールドハット 日焼け、熱中症予防)
  2. モンベル クールパーカ(通気性とUVカット効果を両立した、日除けに最適なパーカ 日焼け、熱中症予防)
  3. UVカットクールタオル(熱中症対策)
  4. サンメディックUV 日焼け止め(日焼け予防)
  5. 湿布(街歩き後の疲労対策)
  6. 熱さまシート(熱中症対策)
  7. サラテクトEXWプレミアム(虫よけ 蚊・ジカ熱対策)
  8. おすだけベープ(虫よけ 蚊・ジカ熱対策)

日差しをガンガン浴びる年齢ではなくなりました。より涼しく、より快適に。この他にもサングラスはもちろん、雨傘を日傘代わりに使おうかなとも、、。

今回はエアカナダを利用し、23㎏のスーツケース2個まで預けられるので、ちょっと荷物が多くなっても大丈夫なんです。

キューバの飲食事情について分かったこと

1.水道水は飲めません。

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ペットボトル入りのミネラルウォーターを買わなければいけないのですが、しかしそのペットボトルの水も、底に穴を開けて中身を抜き取られ、ただの水道水が充填されているものもあるらしいのです。なんでそんなことするのか。。

現地の人は水道水を煮沸して飲むようですが、硬水を煮沸しても軟水になるわけではありません。沸騰すると純水が蒸発し、残った水はより硬度の高い硬水になるらしいです。

お店のコーヒーや紅茶などは水道水でも沸騰した熱湯で淹れるはずなので、まぁ大丈夫かなぁ。ちょっと心配だけど。

 

2.キューバで一番有名なミネラルウォーター「CIEGO MONTERO」は硬度376mg/Lで硬水。

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日本の水は軟水で、軟水に慣れた日本人が硬水を飲むとお腹を壊しやすくなります。日本のいろはすは27.7mg/L、東京の水道水は60mg/L、ボルビックは60mg/L、エビアン304mg/L、ヴィッテル309mg/L、、とこんな感じです。

エビアンとか飲んで大丈夫なら、CIEGO MONTEROを飲んでも問題無さそうですね。

 

3.キューバ名物モヒートやキューバリブレ、サトウキビジュースなどに入っている氷でお腹を壊すこともあります。

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あ~ビールオンリーにしようかな~。高級ホテルのラウンジみたいな所で飲めば大丈夫なのかな。氷無しのモヒートはぬるくて不味いだろうか。。。

 

4.生野菜サラダなどは、野菜を洗った水が原因でお腹を壊すこともあります。

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目の前で皮をむいて提供されるマンゴーやパイナップルなどのフルーツは比較的安全。またその場で割ってくれるココナッツジュースも大丈夫そうです。野菜を食べるときは、中華街の店で「野菜の炒めもの」かな~。空心菜の炒めなんて無いだろうな~。

 

5.ビュッフェ料理は、食材の鮮度に問題があるので避けた方が無難。

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暑い地域だし、食品の傷みも早いんですかね。ビュッフェの野菜サラダなどは、絶対に避けたほうがいいですね。私はビュッフェのお店に行く予定はありませんが。

 

こんな感じです。私が神経質なのは重々承知しております。でも私にとっては、お腹を壊さないことが何より重要なのです。

キューバの食事はあまり美味しくないという噂ですが、それでも一つ二つは美味しいものがあるはず。

上記の点に注意して、キューバの食事を楽しんできます。結果は帰国後にご報告!
travelart.hatenablog.com

travelart.hatenablog.com

 

 

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「レオナルド×ミケランジェロ展」は混雑覚悟で7月11日以降に行くべき

「レオナルド×ミケランジェロ展」は7月中旬から盛り上がる

東京・丸の内の三菱一号館美術館で開催中の「レオナルド×ミケランジェロ展」に行ってきました。

「レオナルド×ミケランジェロ展」と言っても、メインとなる展示物は素描だからなのか、まだあまり注目されていないようですね。。会期2日目の日曜日、開館10時前で、入り口には100人程の待ち列で大きな混雑は無し。その後スムーズに流れて入場できました。

入ってすぐの部屋、最初の展示に今回の展覧会のメインビジュアルとなっているミケランジェロとレオナルドの素描を持ってきています。これ、来場者が増えたら入り口付近で大混雑するパターンですねぇ。今日のところはゆっくり見ることができましたが。

その後もテーマに沿って、レオナルドとミケランジェロの素描が展示されていて、二人の描き方を比べながら楽しむことができました。

しかし、今回展示予定となっていたダ・ヴィンチ作ではないかと言われている絵画《美しき姫君》が、突如展示中止となってしまったのはとても残念でした。

Profile of a Young Fiancee - da Vinci

この《美しき姫君》については、以前BS朝日の「ダ・ヴィンチの指紋」という番組でも取り上げられて、大きな話題となっていましたね。あぁ見たかったな~。

と、残念に思っていたところ、さすがこの三菱一号館美術館、転んでもただでは起きません。代わりに凄いものを持ってきます。

7月11日から展示予定の作品、それは、、、

ミケランジェロによる彫刻《十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)》

ミケランジェロの「十字架を持つキリスト」とは

180㎝ほどの大型大理石彫刻で、1997年にミケランジェロ作と認められるまで、誰からも注目されず忘れ去られていました。ミケランジェロ自身も制作途中に、キリストの顔の部分に亀裂を見つけ、未完のまま制作を止めてしまいました。なので、最終仕上げは17世紀の無名の彫刻家によるものらしいのです。

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《十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)》美術展絵葉書より

そんな経緯もあり、誰もこの彫刻がミケランジェロによるものとは思っていませんでした。イタリアに侵攻したナポレオン軍も第二次大戦中のドイツ軍も、この彫刻には手をつけず、素通りしてしまったそうです。

おかげで、この彫刻は今まで無事に保存されてきたということなんですね。

途中で制作を放棄したミケランジェロは、再度同じテーマの彫刻を作り、その完成品は現在イタリア・ローマのサンタ・マリア・ソプラ・ミネルヴァ教会に置かれています。

Michelangelo-Christ the Redeemer

今回展示される予定の《十字架を持つキリスト(ジュスティニアーニのキリスト)》は、現在イギリス・ロンドンのナショナルギャラリーで開催中の「ミケランジェロとセバスティアーノ展」で6月25日まで展示中です。

この展示が終わってすぐに東京にやって来るということなんですね。ミケランジェロによるこれほどの大型作品の展示は日本初とのこと。

これはなんとしても見に行かなくては!7月11日より前に「レオナルド×ミケランジェロ展」に訪れた人には、後日《十字架を持つキリスト》だけを特別に鑑賞できる特別入場券がもらえます。

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7月11日以降は、この彫刻目当てで訪れる人も多くなり、混雑してくるのではないかと思いますが、これを見ないわけにはいきませんね~。

グッズはオシャレ系で

気になるミュージアムショップのグッズは、クリアファイルや絵葉書、マグネットなど基本的なものはいつも通りで、他には素描のマグカップ、Tシャツ、手ぬぐいなどの他、イタリア・フィレンツェのサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局の石鹸(約2,500円)、ローズウォーター、ハーブウォーター(約3,000円)、フレグランスに、Marvisの歯磨き粉なんかもありましたね。

十字架を持つキリストは迫力満点

7月11日より展示されている、ミケランジェロの「十字架を持つキリスト」を見てきました。

システィーナ礼拝堂の壁画「最後の審判」に描かれているキリストのように逞しく、腕や足の動きはダヴィデ像にも似ているように感じました。

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なんとこの彫刻展示は写真撮影が可能。

私が訪れたのは金曜日の夜7時ごろ。鑑賞者は3~4人しかいなく、暗めの部屋の中心でスポットライトを浴びたキリスト像を、静かに、じっくりと眺めることができました。

 

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