TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

9人大家族でパリ旅行~大家族でパリミュージアムパスは有効か~

家族旅行では考え方を変える必要あり

パリには美術館や博物館、モニュメントなど50以上の施設に入場できる、事前購入の観光パス「ミュージアムパス」というものがあります。これがあれば、毎回チケット売り場に並んで買う必要がありません。

並ぶ手間と時間が省けるので、多くの美術館や施設を訪れる予定の人には大変有効です。

ルーブル美術館の入場待ち列

例1)ルーブル美術館

毎日混雑し入場待ちの時間が長いことで有名なルーブル美術館。ミュージアムパスを事前に購入し、公式HPで入場予約を済ませておけば、ガラガラのポルトデリオン(Porte des Lions)入り口から簡単に入場することができます。モナリザまですぐです。

※金曜日は閉鎖。クロークが無いので大きなバッグを持っては入れません。

 

例2)凱旋門

凱旋門地下通路の中に延びるチケット購入の列をすっ飛ばして先頭まで行けます。

 

例3)オルセー美術館

ミュージアムパス専用列に並ぶため当日券購入列より早く入場できます。

 

こんな感じで入場の待ち時間は大幅に短くなります。

しかしこのパス自体の値段設定が高めなので、一定数以上の施設を回らないと元が取れません。

一人旅なら昼ご飯抜いてでも美術館に行きまくって元を取ることを目標にしますが、今回は9人家族旅行でゆるめのスケジュール。無理しても仕方ありません。

一日に一軒か二軒訪るのが精一杯。

結局私たちは元を取ることができませんでしたが、チケット売り場の行列を回避できただけでも両親や子供たちへの負担軽減になったと思います。

「ミュージアムパスの元を取ろうと無理してはいけない」

今回はこのように考えることにしました。

ミュージアムパスの値上げのタイミングは分からない

今回私たちは6月ごろから旅行を予定しており、ミュージアムパスを使うことも決めていました。当初から4日間有効パスが77ユーロであることは確認しており、旅行が近くなったら購入しようと思っていました。

2024年8月以前のパリミュージアムパス公式サイト

無くなるものではないし。

ところが旅行が間近に迫った9月3日、パリミュージアムパスの公式サイトを見てみると、77ユーロだったパスが90ユーロに値上げされていたのです。

9月からの値上げです。なんの前触れも無く。

2024年9月以降のミュージアムパス公式サイト

私は心に誓いました。必ず使うもの、必要なものはすぐに購入するのだと。この先安くなることはありません。値上げもいつ起こるか分かりません。

今回私たち家族のうち18歳以下3人は入場無料だったため、6人分だけパスを購入しましたが、ほんの数日遅れただけで約12,000円も多く払うことになってしまいました(泣)

 

 

9人大家族でパリ旅行~パリ滞在1週間の食費はいくら?~

家族9人皆揃って食事は大変!?かかった食費を公開!

1日目

宿泊先アパルトマンに到着後まずは歩いて3分のスーパー「MONOPRIX」へ。

初日の夕食、水やビール、サラダ、パスタなどの総菜、生ハムなどのつまみ、グルテンフリーパンを購入。

<68.53ユーロ=11,307円>

初日の夜は遅かったので、持参したレトルト米とみそ汁、サラダなど軽めに済ませました。残った総菜は後日に回しました。

 

2日目

朝食は、近くのパン屋「Brioche Dorée」へ。パリならではのクロワッサンやパンオショコラを買う。

<19.20ユーロ=3,091円>

 

昼食は午後1時半過ぎ、凱旋門を見学後シャンゼリゼ通りに入ったところで見つけたカフェ「Café Joyeux Champs-Élysées」。

サンドイッチやハンバーガー、サラダ、コーヒー、オレンジジュース、ビールなどを注文。

<129ユーロ=21,285円>

 

夕食は家から歩いて5分のフレンチレストラン「Paul & Julienne」へ。午後6時ごろに直接店に行き、午後7時から9人での予約が取れました。

鱸のグリル、ローストチキン、厚切りステーキ、パスタ、オニオンスープと白ワインやジュースなどを注文。

<302ユーロ=49,830円>

 

3日目

朝食はスーパーで買ってあった食パンやレトルト米などで済ます。

昼食はルーブル美術館内の「Café Mollien」にて。11時過ぎから並んで20分ほどで9人揃って着席。

パンやキッシュ、コーヒーなどを注文。

<73.90ユーロ=12,194円>

 

夕食はスーパー「MONOPRIX」へ買い出しに行き、家でゆっくりと。

夕食にサラダ、テリーヌ、スモークサーモン、生ハム、フルーツ、ワイン、ビール、ジュース、アイスクリームなど。

買い置きとして、水1.5L12本、カヌレ、ポテトチップ、クレームブリュレなど。

<150ユーロ=24,136円>

 

4日目

朝食は「Brioche Dorée」のパンやキッシュ。私はパンを食べないのでレトルト米でふりかけご飯。

<11.70ユーロ=1,873円>

 

昼食は、オルセー美術館内の「Café Campana」にて。12時半ごろから並んで20分ほどで着席。9人と伝えたら、サービス係がきちんと並べてテーブルを作ってくれました。

チキンカレー、サーモンキッシュ、きのこのリゾット、ビール、ジュースなどを注文。

<217.40ユーロ=35,871円>

 

夕食は「MONOPRIX」で買い出し。

ハンバーグ、サラダ、焼き鳥と餃子とライスの総菜、フランスパン、ワインなどを購入。

<72.58ユーロ=11,614円>

 

5日目

朝食は「Brioche Dorée」ともう一軒見つけたパン屋「Pâtisserie du Grand Opéra」でクロワッサン、アップルパイなど。

<10.30ユーロ=1,661円>

 

昼食はオランジュリー美術館見学後、チュイルリー公園内のレストラン「Café des Marronniers」にて。

フィッシュアンドチップス、ハンバーガー、リガトーニ、ワイン、ジュースなどを注文。

<198.80ユーロ=31,997円>

 

夕食は定番の「MONOPRIX」メシ。

サラダ、パエリアの総菜、サバの燻製フィレ、フルーツ、コロッケ、テリーヌ、生ハム、ワインなどを購入。

<101.24ユーロ=16,705円>

 

6日目

朝食は、スーパーで買ったパンとレトルト米。

昼食はサンジェルマンデプレのクレープレストラン「Breizh Café」にて。11時過ぎの入店で待たずに9名着席できました。

パストラミのガレット、ハムのガレット、ソーセージガレット、バナナチョコクレープ、シードル、リンゴジュースなどを注文。

<151ユーロ=24,651円>

 

この日はデザートをメゾンミュロにて。日本にも以前あったジェラール・ミュロの本店。ここのチョコケーキが大好きだったんです。

Le Coeur fondant(日本ではLe Coeur Frivoleという名前だったなぁ)。とろりと濃厚で美味しかったです。他にオペラ、コーヒー、ジュースなども注文。

<74.70ユーロ=12,326円>

 

夕食は、家から歩いて5分のフレンチレストラン「L'Eden」にて。オペラ地区は良いレストランが徒歩圏内にたくさんあって素晴らしいエリアです。午後3時半頃に店に直接行き、6時から9名で予約。

マグレ・ド・カナル、アンガス牛ステーキ、グリルソーセージ、タラのフィッシュアンドチップス、ブフブルギニョン、ワイン赤白、ビール、ジュースを注文。

<249.10ユーロ=41,102円> ここはリーズナブルで超おススメ!

 

7日目

朝食は買ってあった食パン、レトルト米など。

昼食は、ジヴェルニーの「le temps des fleurs」にて。

帰りのバスまでに時間が無く、簡単にサラダとフライドポテト、ビール、ジュースなどで済ます。

<103ユーロ=16,842円>

 

夕食は豪華「MONOPRIX」メシ

野菜サラダ、焼き鳥飯、白米、ペンネ、テリーヌ、生ハム盛り合わせ、チーズ、ワイン、ビールなど。

またお土産にビスケットやチョコ、MONOPRIXエコバッグなど購入。

<236.60ユーロ=38,688円>

 

8日目(帰国日)

朝食は「Brioche Dorée」でパンと持参のレトルト米。

<12ユーロ=1,980円>

 

搭乗前の軽食をシャルルドゴール空港のマクドナルドにて。

ハンバーガーセットなど注文。

<26.90ユーロ=4,435円>

 

9人家族でパリ7泊の食費合計

朝食:8,605円(日本から持参のレトルト米など含まず)

昼食:159,601円(デザート、軽食含む)

夕食:193,382円(買い置き食材、飲料等含む)

総合計:361,588円

一人当たり:40,176円

パリでの食事の感想

朝食はパリらしくブランジュリーでパンを買い、昼食は観光先でしっかりと食べ、夕食はスーパーで食べたいものを買い、2回はフレンチレストランで豪華に食べました。

ランチでは早めに店に行けば9人でも席を用意してもらえました。また夕食は当日でも予約をして行けば大丈夫でした。

ブッフ・ブルギニョン(Boeuf Bourguignon )を食べて満足げな6歳児

節約を念頭にというよりも、夜は子供が疲れて寝てしまうのでレストランでの食事が難しかったというのが実情です。子連れの家族の場合はスーパーの近くに宿を取り、部屋で夕食を食べる方が気持ちが楽だと思います。

今回は9人とも好きなものを食べて飲んで大満足でした。パリでの食費は高いと言われていますが、夕食をちょっといいフレンチレストランで食べても一人5,000円ほどですから、異常に高いとは思いませんでした。

9人大家族でパリ旅行~パリでの移動はメトロに挑戦・スリ対策の結果~

家族9人でパリのメトロに乗る

パリを観光するのに便利なのはメトロと電車のRER。まずは交通ICカード「Navigo Easy(ナヴィゴイージー)」を購入します。

観光初日に駅の窓口で大人7人分の「Navigo Easy(ナヴィゴイージー)」をお願いしました。すると係員から「How many tickets?」と聞かれたので、10回綴りの回数券を買うため「10tickets, Carnet please.」と伝えました。

係員がカードを1枚ずつリーダーに読ませて作ってくれます。なぜか7人分のうち先に4人分77.40ユーロを決済、その後3人分58.05ユーロの決済となりました。

大人一人分はカード代金2ユーロと、10回券17.35ユーロの19.35ユーロでした。

9歳以下は子供料金で、カード代2ユーロ、10回券8.65ユーロを2人分で21.30ユーロ。

カードの見た目に大人と子供の違いはありませんので間違えないように。

2024年9月ではまだオリンピック・パラリンピックのロゴが入っていました。

その後10回券を使い切り、滞在中もう少しメトロを利用したかったので、券売機で2回分チャージしました。こちらは1回券2.15ユーロ。

「Navigo Easy(ナヴィゴイージー)」を買う際は、ある程度観光の予定を立てておくと自分が何回メトロや電車を使うか予想がつくので、お得な10回券がいいか細かく買うべきか判断できます。

パリでスリに狙われない対策

スリ対策として家族全員に、ショルダーバッグを前に抱え、ジップ部分に鍵を付け、スマホはストラップで繋ぐようにさせました。

そして、私はスリらしき人が近寄ってきていないか周囲を見回します。大きなカバンや上着を腕にかけ自分の手元を隠すような恰好をした人たち、少女の集団などがいないか。

日曜日の11時ごろに利用したメトロでは特に怪しい人もいなく、無事に乗車し凱旋門へ到着。その後シャンゼリゼ通りを散策しましたが問題なし。

月曜日の朝9時ごろChaussée d'Antin駅からメトロに乗りました。ラッシュアワーで大変かと思いましたが満員というほどでもなく無事乗車。

ルーブル美術館最寄りのPalais Royal - Musée du Louvre駅を出たところで署名の人に声を掛けられました。これも有名な詐欺。「speak English?」と聞かれても「No」と答えてすぐに終わり。

火曜日にエッフェル塔を見学後夕方6時ごろ、Trocadéro駅からメトロに乗ろうとしたときに、遠くから少女軍団が走って近寄って来ましたが追いつかれずに無事乗れました。少女たちは笑いながらゲーム感覚でやっている様子でした。。。

その後何度もメトロを利用しましたが、私たちの近くにスリらしき人は見かけませんでした。オリンピック・パラリンピック関係の厳重な警備の影響でしょうか。まぁ、私たちも厳重に警戒していましたのでね。何事も無く良かったです。