日伊国交樹立150周年記念ボッティチェリ展が、2016年1月16日(土) ~ 4月3日(日)の期間、東京上野の東京都美術館で開催されます。
ボッティチェリといえば、最近では2014年に「ウフィツィ美術館展」、2015年には「ボッティチェリとルネサンス フィレンツェの富と美展」が開催され、なかなか見ごたえのある作品が多数来日しました。日本にいてこんなに見られるとは!、、と感動したものです。
そして2016年にはついにボッティチェリのボッティチェリによるボッティチェリのための展覧会が開催されるのです!
今回も有名作品がいくつくも展示されるようですが、せっかくの機会なので「あ、この絵知ってる」という感想だけではなく、もうちょっと深いところまで理解したいと思い、予習になりそうな本を探して、良さそうなのを見つけました。
「イラストで読むジョルジョ・ヴァザーリの芸術家列伝 ボッティチェリとリッピ」
1550年、ジョルジョ・ヴァザーリという人が、ルネサンス時代の芸術家133人の伝記である「芸術家列伝」という本を出版しました。ボッティチェリやミケランジェロ、レオナルド・ダ・ヴィンチなど錚々たる顔ぶれの芸術家について書かれています。
しかし、この芸術家列伝という本、図書館で借りて読んでみましたが、ちょっと内容が頭に入り難いのです。特に私のような文字ばかりの本が苦手な人間にとっては。。
そんな原作からボッティチェリと師匠のリッピの部分を抜粋して、イラストを多用して初心者にも読みやすくした本が、今回のこの「イラストで読む芸術家列伝」。原作にプラスして、最近の研究で判明した事実などの補足もあり、とても理解しやすくなっています。イラストもユーモラスで、登場人物の台詞がなぜか訛ってたりもします(笑)。
ボッティチェリという人、当時の時代背景、人間関係などについて、少しでも知ってから作品を鑑賞すればもっと面白いはず。
この本はシリーズ化されていて、この他にミケランジェロとヴァザーリ編が出ています。現在レオナルド・ダ・ヴィンチ編も制作中とのことで、2016年にはダ・ヴィンチ展もあることだし、こちらも要チェックです。編集の皆さんガンバレ~!