海と車の色|キューバ一人旅その11
8日目(7月22日<土曜日>)地元民の集まるビーチへGO!
今日はスペイン語レッスンは無いが、Jakeraの企画したビーチツアーに参加する。チャーターしたタクシーに乗り8:30に出発。
約30分のドライブで、ハバナ周辺の地元民が多く集まるサンタマリアビーチに到着。個人でバスで来る場合は、T3ルートバスに乗れば着くらしい。
海に向かって左の方は、貸しパラソルとビーチチェアが所狭しと並び激混み。私たちは右側の空いているエリアに陣取りパラソルを広げる。Jakeraのスタッフがずっと荷物番をしてくれるので、盗難の心配など全く無く、安心して海で泳いだり砂浜を散歩できる。
パラソルの列が波打ち際ギリギリまで迫っている。
砂は細かい白砂。海はとても奇麗なターコイズブルー。波はほとんどなくて穏やか。老いも若きもみんな海を楽しんでる。これぞカリブ海って感じ。厳密にはメキシコ湾だけど。
着替えの場所とかトイレなどの施設は無いが、砂浜のすぐ裏手には屋台が並んでいて、水やジュースなどの飲み物やチャーハンやチキングリルなどの食べ物を買うことはできる。
それでもやっぱりトイレに行きたくなったので、すぐ近くにあるホテルトロピココ(Hotel Tropicoco)まで行き、入り口の警備員に聞いてみた。するとホテルのトイレは宿泊者専用だと言われた。でも、チップを渡すから使わせてほしいとお願いしたら即OK。チップは0.5CUC。
ホテルなので奇麗なトイレだ。便座は無いけど。これなんでなの?
サンタマリアビーチでは約3時間、海に浮かんだり、スタイルの良いキューバ人たちを眺めたりして海水浴を満喫。もう少し波があると、ボディサーフィンなんかができて泳いでいても楽しいんだけどな、とも思う。
3度目のクラシックカーツアー
サンタマリアビーチからハバナの旧市街に戻り、ビーチツアーは終了。これでJakeraのみんなともお別れだ。
このJakeraはスペイン語留学のための語学学校というよりは、キューバ旅行を楽しみながらスペイン語もちょっと勉強してみたい人向けのプログラムだ。私のような旅行者にはちょうどいい。実際、スペイン語での会話に慣れることはできた。
みんなと別れたあとは、お土産を買ったり、街をぷらぷら歩いてみる。明るい時間のハバナを歩くのもこれが最後だ。明日は朝4時に宿を出なければならない。
一度宿に戻って少し休憩して夕食へ。そして今日はハバナ最後の夜なので、夜のドライブに行ってみようと思う。
この1週間ハバナ旧市街を歩きまわりながら、アメリカンクラシックカーをたくさん見てきた。
そんな中で、ハバナで一番カッコいいタクシーを見つけたのだ。最後にどうしてもあれに乗りたい。
1958 Chevrolet Impala
キューバの海の色と同じ、ターコイズブルーの1958年式シボレーインパラである。ピッカピカ!!
ハバナ旧市街の中心にある公園パルケセントラル(Parque Central)近くのタクシー乗り場で待機していたので、運転手に声をかけて1時間35CUCで革命広場方面へのドライブをお願いした。これで3度目。お金のムダ??いやいや、いいのだ!
マジでカッコいい。内装はオリジナルのまま。
乗り心地も最高にいい。維持にお金かかってるんだろうなぁ。それとも自分で全部整備してしまうんだろうか。運転手のラウルは気さくで、英語でいろいろ説明してくれて、渋めでナイス。
あ~街行く人々が皆こちらを見ている気がする。車がカッコよすぎて(笑)。このインパラの色いいよなぁ。キューバンオーシャンブルーと名付けよう。
時刻は午後8時過ぎ。涼しくなってきて夕方の風が気持ちいい。だんだんと街の明かりも点灯してきた。
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夜の革命広場に到着。この前見たチェ・ゲバラとカミーロ・シエンフエゴスのモニュメントがライトアップされている。
このライトアップされた様子もなかなか見ごたえがある。、、と私が広場で写真を撮って歩いている間、ラウルのインパラの周りでは別の観光客が交替で記念撮影を行っていた。 暗くなってきたので、スマホのライトを照明代わりにしたりして。なぜか私も手伝わされた。
イベントのショーカー並みの扱いだね。
やっぱり人気なんだな、’58インパラ。誰が見てもカッコいいし、そして美しい。
革命広場から帰る途中、海沿いのマレコン通りをゆっくり走っていたら、地元の若者たちが乗る車に軽く挑発されたのかな。運転手のラウルは「ちょっと見てな」と言いアクセルを踏み込み、突然鬼のような加速。マレコン通りをぶっちぎる。
このインパラ、こんな速いのか!エンジンも絶好調だ!!
挑発してきた若者たちの車、旧ソ連製のラーダなんか、あっという間に遥か後方へ。うん、こういうちょっと危ないドライブもアリよ、キューバではね。
ちなみにこのインパラ、ハリウッドスターのウィル・スミスがハバナを訪れた際、数あるタクシーの中から一目で気に入り、ラウルが街を案内したそうな。
その時の写真を見せてもらった。助手席に乗ったウィル・スミスも嬉しそう。ハリウッドスターも認める車なのだ。
ドライブは予定の1時間を大幅に超えてしまった。追加料金請求されるかな、と思ったがラウルはそんなことしない。まぁ請求なんてされなくても、チップで多めに払うつもりだったけど。
それぐらい今回のドライブは気持ちが良かった。
別れ際「これからもずっとこの奇麗なインパラをキープしてね。」と言ったら、「50年以上もこの状態をキープしているんだ。これから先も同じだ。」ですって。渋いぜラウル!
ハバナ最後の夜は、この’58インパラとラウルのおかげで最高の思い出となった。
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海外でお腹を壊さないための10の秘訣|キューバ一人旅その10
7日目(7月21日<金曜日>)健康の秘訣は何?
1週間のスペイン語レッスンも今日が最終日。まだ体調の悪そうな人たちがたくさんいる。
この前娘さんの調子が悪いと言っていたアメリカ人のお母さんも、一昨日の夜から体調を崩して寝込み、今日の朝ようやく動けるようになったそうだ。
そのアメリカ人のお母さんに「あなたはどうしてお腹の調子が悪くならないの?秘訣を教えて。」と言われた。
( ̄∇ ̄;)ハッハッハ、このお腹超弱い男がそんな質問をされるとは。
ではここで私がハバナ滞在中、お腹を壊さないために気を付けていたことをまとめておこう。
1.肉が生焼けだったり、料理にハエがたかっていたり、ちょっとでも不安を感じたら、その料理は食べない。
2.飲み水に厳重注意。信用できる店で水を買い、歯磨きにも水道水は使わず、ペットボトルの水で口をゆすぐ。シャワーを浴びるときも口に水が入らないように気を付ける。
3.刺身や生野菜サラダなどは食べない。食材を洗った水道水にお腹をやられる可能性がある。「カツオのたたき」なんてメニューがあったなぁ。
4.レストランで食事をとる際、ナイフとフォークをウェットティッシュで拭いてから使う。
5.キューバまで行ってもったいない話だが、モヒートやキューバリブレなどのドリンクを飲まない。ドリンクに入っている氷が水道水で作られていて、お腹を壊す恐れがある。その点、ビールは瓶または缶のまま冷やされて出てくるので、心配は少ない。
6.値段が少し高くても観光客向けのきちんと管理されたレストランで食事をとる。ローカルな店や露店の料理などにも挑戦したいところだが、体調を崩すと2日ぐらい動けなくなってしまう。ここは安全策を。
7.事前にインターネットでレストランの評判を調べておく。過去にお腹を壊したという人が何人もいるようなレストランは避ける。トリップアドバイザーのレストラン検索はとても役に立つ。人気順に並べて、最後の方のページを調べると評判の悪いレストランが分かる。
8.アイスクリームなどのお腹を冷やすものは食べない。ハバナにはコッペリアっていう有名なアイスクリーム屋さんがあるけど、私の場合はお腹が最優先なので近寄らなかった。
9.毎食後、新ビオフェルミンSを飲む。
10.暴飲暴食は避け、よく噛んでゆっくり食べる。
まぁ、せっかくの機会をいろいろ逃していることは分かっているが、これで私は体調を崩すことなく、毎日元気に歩き回っている。
「私が食べ物に対して考えすぎなのは分かってるんだ(笑)」とアメリカ人のお母さんに言ったら「でもそれが今回役に立ってるじゃない!」とお褒めの言葉をいただいた。
Jakera散歩
午後はJakeraのプログラムに組まれている、カルチャーウォークに参加。ハバナ旧市街を歩いて街中の壁画や教会などの説明を聞く。
この引率のお兄さん(RONALDO 7)は、いろんなことをよく知ってる。博物館に行ったときも、私たちに説明をしていたら、他のお客さんも一緒に聞き始めて、最終的には大規模な解説ツアーになっていた。
このカルチャーウォークは参加する価値ありだ。もっといろんな場所に行きたかったな。
明日土曜日は、Jakeraが企画したビーチツアーがあるそうだ。これにも参加してみよう。
このJakera Cubaでのスペイン語レッスンに1週間参加してみて、スペイン語の力自体はまだそんなに伸びてはいないが、世界中の人と楽しく会話できたことは非常によかったと思う。
スタッフも一生懸命やってくれるし。設備が不足しているのは仕方のないこと。限られた設備の中で最大限楽しいことを考えてくれる。キューバ以外にもJakeraのプログラムはあるみたいなので、今度は別のところでも参加してみようかなぁ。
ハバナの超おススメレストラン「Donde Lis」
夕食の時間。お気に入りレストランとなったDonde Lisを再訪。ここでもキューバ名物ロブスターのグリルと豆ごはんを注文。そしてお決まりのビールも。
はい予想通り美味しい。ロブスターの身はプリプリでちょうどいい塩味。豆ごはんも薄目の塩味で食が進む。ビールにもよく合う。
このお店何がいいって、静かで落ち着いてる。繁華街からちょっと離れているので、人通りが少ない。車もあまり走っていないので、排気ガス臭くない。
あとでトリップアドバイザーを見てみたら、このお店805軒中8位だって!そりゃそうだよな。いいお店だもん。
ロブスター11.80CUC、豆ごはん1.50CUC、ビール2.20CUC×2本、全部で日本円で約2,000円。
料理は美味しくて、やっぱり安心のお店だ。ハバナを訪れる人には是非おススメしたい。
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「写真家チェ・ゲバラが見た世界」を見てきました。
キューバ旅行後のベストタイミング
ここでキューバ旅行記はちょっとお休み。
東京の恵比寿ガーデンプレイスで8月27日まで開催中の「写真家チェ・ゲバラが見た世界」写真展を見てきました。
ゲリラ戦の最中もカメラを持ち歩き、様々な場面で撮影をしていたほど写真好きのチェ・ゲバラ。
今回の写真展は、ゲリラ戦での写真はなく、ゲバラがフォトジャーナリストとして働いていたころの写真や革命後に大臣となって外国を視察訪問した際の写真がメインです。
結構普通の写真が多いというか、奇をてらった写真というのはほとんどなくて、日常の記録という感じの写真が多かったですね。でも意外と、この日常を撮るって難しいんです。
こんなの撮るほどじゃないか、と思ってしまう。でもそれを撮っておくと、後々いい思い出になるんですよね。
(写真展絵葉書)
会場には約240枚の写真が展示してありましたが、これはほんの一部とのこと。ゲバラは常にカメラを持ち歩いて、数えきれないほどの写真を残したんでしょう。
革命家としての厳しさよりも、ゲバラの普通の目線を感じることができ、非常に面白い写真展でした。
休日ということもあり、会場は結構混雑していました。会場内では、展示の途中にゲバラの紹介DVDが流れていて、それを見ながら、写真をじっくり見て回って1時間ぐらいかかりました。
ミュージアムショップでは、Tシャツ(3,000円)や、クリアファイル(500円)、ゲバラのポスター、絵葉書(200円)、写真集などを販売していました。
チェ・ゲバラ没後50年
2017年はチェ・ゲバラの没後50年の年。写真展の他にも10月に映画が公開される予定です。
オダギリジョー主演「エルネスト」。以前ベニチオ・デル・トロ主演の「チェ 39歳 別れの手紙」という映画を見ましたが、それと関連していそうな内容です。
革命家ってカッコいいなんて中二病みたいなことは言いませんが、この「エルネスト」は単純に見てみたいと思います。チェ・ゲバラ以外にも、ゲリラ戦に加わった人にはいろいろなストーリーがあるんだろうな、と。
今回の写真展の会場で映画前売り券も販売していたので購入。
この映画や写真展を見てからキューバに旅行するのもアリですね。図らずもちょうどいい時期に私もキューバに行ったもんだと思いました。
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