体調不良者続出!?|キューバ一人旅その9
6日目(7月20日<木曜日>)偽物の水って何??
いつものように午前中はJakeraでのスペイン語レッスン。やっぱり人が少ない。同じクラスの女の子も、ものすごい低いテンションで遅刻してきた。他のクラスの人たちもなんだか皆具合が悪そう。
レッスンの途中、受講生全員がロビーに集められる。
何だろ?
すると責任者の男性が、まじめな表情で話を始める。
「未だかつて起きたことのない事態になった。受講生の多くが一斉にお腹の不調を訴えている。現在原因を調査しているが、ここキューバでは飲み物、特に飲み水には注意してほしい。
残念ながらハバナでは、販売しいてるペットボトルの水でも安心できないのが実情だ。水道水を詰めただけの偽物が出回っている。ボトルのキャップが未開封でも信用できない。偽物業者は未開封キャップと空ボトルとラベルを安く入手できるからだ。
偽物業者は、水のボトルが観光客に一番売れることを知っているので、巧妙な手段で偽物ボトルを作って売っている。
偽物をつかまされないためには、露店などではなくきちんとしたスーパーマーケットで買うか、5リットル入りのペットボトルを買ってほしい。
偽物業者は一番売れ筋の500mlのボトルは作っているが、あまり数の出ない5リットルボトルは作らないからだ。またボトルに印字されている賞味期限をしっかりチェックしてほしい。」ですって。
これがキューバで最も売れている水メーカー「CIEGO MONTERO」の5リットルボトル。私は毎回繁華街の店で買っていたので、ちょっと値段が高めで4CUC。
1週間の滞在で私はこれを3本買って、小さいボトルに入れ替えて、ポカリスエットの粉末を溶かして持ち歩いていた。
しかし、、集団で水中毒か~。
昨日もみんなプールに行ってたんじゃなくて、具合が悪くて部屋で寝てたらしい。
おそらく、ここの食事で出されていた水に問題があったのだろう。ここJakeraのダイニングルームには給水機がある。そしてここでは、受講生は皆一緒に朝食と昼食をとる。食事をとりながら水を飲んだ人たちが、一斉にお腹の調子を崩してしまったということなのだろう。
幸い私は初日にちょっと食べただけで、その後はここで食事をとっていない。水も飲んでいない。なので、私のお腹は何ともない。ふぅ~、喜んでいいのか、悪いのか、、。
Jakeraのスタッフはすぐに5リットルの水をたくさん買ってきて、受講生に配布している。迅速な対応は素晴らしい。
熱中症の可能性も
水が原因かもしれないと言っていたが、私は熱中症の可能性もあるように思う。具合の悪い人の症状を聞くと、下痢、嘔吐、発熱、震えなどがあり2日間寝込んでいたという。
ハバナでは昨日、39℃の観測史上最高気温を記録したそうだ。とにかく暑い。そしてエアコンの効いている場所が少ない。朝から晩まで屋内外関係なく汗をかきっぱなし。暑さに慣れていない体には相当きつい。レストランもオープンの場所が多く、食事中も暑い。
私は常にポカリスエットを持ち歩いて飲んでいるが、他の人たちは現地で売っている普通の水を飲んでいるだけだ。塩分とかミネラルとか汗で失った栄養分の補給ができていないのではないか。
そもそも熱中症という概念があまり無いように思う。よく見てみると、具合の悪い人たちはオランダ人、デンマーク人、アイスランド人、アメリカ人でも北部シアトル在住など、涼しい所の人が多い。
そしてどういうわけか、欧米人たちは街を歩くときも帽子をかぶらず、肌を露出して歩いて日焼けして顔とか肩とか真っ赤になってる。
日焼けすると結構体力奪われるんだよねぇ。頭に直射日光は良くないよねぇ。サングラスはしっかりかけるのに、目以外の防御が甘いよなぁ。
ということで、Jakeraのスタッフには熱中症の可能性も伝え、水分補給の際はただの水ではなく、電解質飲料の摂取をすすめておいた。そのスタッフもマラソン経験者ということで、話の内容はすぐに理解してくれた。
Jakeraのサルサダンスレッスンに参加してみる
午後はプログラムに組まれているサルサレッスンに参加。私はサルサが初めてどころか、サルサとタンゴの違いも分からない。そんな状態で無謀にも挑戦。
鏡の前でリズムに合わせて超基本ステップの練習。それすら上手くできない。。
超基本すらままならないのに、次は女性のパートナーと組んでステップの練習。
いや、その、ステップ云々より、いきなりキューバンガールの手を握って、背中に手をまわして、体を引き寄せたりする、それができまへん(笑)。
何度も背中にまわした手の位置を直されながら、ステップの練習を続ける。手、どこに置けばいいんだよ。。そこから教えてくれ。
しかも相手の女の子の顔が近い。これが普通なんだろうけど近い。小っちゃくて、カワイイ顔が近くにあるよ。あまりこっちの顔を見ないでくれ。。
見つめ合うわけにもいかないので、私の目線は常に背後の鏡。無様すぎる。。
同じステップを繰り返し練習。何とかステップだけはできるようになる。そしてまた急に段階が進み、今度は相手の子が仰向けに倒れこむのを抱きかかえる感じにポーズをとる練習。
日本の田舎ッぺには無理だって!どこまで接近していいのか分からんのよ。
すると、先生が突然音楽をかけて自由に踊れと。無茶ぶり過ぎる。そんなこんなで、あっという間の1時間。レッスンが終わるころには汗だく。
レッスンに参加した感想「女の子と練習できて楽しいけど、一生かかっても私がカッコよく踊れるようにはならないだろう。」
キューバ名物料理をオシャレに
夕食の場所を探して歩いていると、スペイン語レッスンの友達に会い、Casa Jakera近くの「Lamparilla Tapas & Cervezas」に入ってみた。
ここではキューバ名物「仔豚のロースト(cerdo mamón)」を注文。仔豚のローストと言ったら、香港でよくある丸焼きの状態を想像していたけど、出てきた料理はこんなオシャレなやつ。
ローストした豚肉を刻んで、丸く筒状に盛り付けてある。小さく見えるけど、ボリューム満点。この他に黒豆ご飯も注文したら、結局食べきれず。味は文句なく美味しい。値段は他のメニューよりちょっと高めの12CUC。
ウェイトレスさんたちも英語で元気に接客していて、観光客が多く集まるのも納得のレストランだ。
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ハバナの野良犬|キューバ一人旅その8
5日目(7月19日<水曜日>)ハバナの道には、、
今日も午前中はスペイン語レッスン。未来形を使った文章を作る。
なんとなく他のクラスの受講生が少ない気がする。昨日までいた顔ぶれが見当たらない。みんな暑くてビーチかホテルのプールにでも行ったか。
近くの高級ホテルには屋上にプールがあって、バーも併設されてて、飲み物さえ頼めば宿泊客じゃなくてもプールを楽しめるらしい。屋上からハバナの景色を眺めることもできる。
地元のキューバ人ですら日傘を差して道を歩くほどだ。こんなに暑くちゃ、勉強なんかしてられないよな(笑)。
ところで、ハバナの道には野良犬と野良猫がとても多い。路上には生ゴミが散乱しているので餌には困らなそうだ。そのため、路上は生ごみと犬猫の糞の臭いが結構きつい。これがキューバに来て初めてわかったこと。テレビで臭いは分からないからねぇ。
革命博物館の入り口でじゃれ合う野良犬たち。人気の観光スポットなので人は大勢いるが、野良犬たちは人間に寄ってくるわけでもなく、ただ好きなように遊んでいる。
ハバナのメインとなるショッピング通り「オビスポ通り」の近くを歩く野良犬。ハバナ一番の混雑エリアだが、ここにも自由に歩き回る犬がいる。人が大勢いても特に構うことなく好きなように歩いている。
ハバナ中心部のセントラルパークのモニュメントの下で眠る野良犬。この石が冷たくて気持ちいいのだろう。
小汚いけど、みんな自由に生きてるな。
成田空港の本屋で買った、オードリー若林の書いた「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」という本のタイトルの意味が分かった瞬間だった。
キューバのお土産を買う
キューバのお土産といえば何か。
葉巻とラム酒?ゲバラTシャツ?これといったものが思いつかないが、とりあえずお土産物屋を探して道を歩いてみる。
だいたいどこも同じような品揃え。そんな中、私に英語で丁寧に話しかけてきてくれた店員の店に入ってみる。
店の品物についていろいろと説明してくれる。木製の車、サルサダンスのリズムを取るときに使う楽器クラーベス、からくり箱など、など。
話してみてとても気分のいい店員だったので、ここで買うことに決める。
価格は元々そんなに高くなかったので、値切らずに購入。木製のクラシックカー5CUC、木製楽器クラーベスは安い単なるお土産と実際にサルサで使うプロ仕様とがあるらしく、せっかくなのでプロ仕様を選択、10CUC。
絵葉書は無いかと聞くと、売っている別の店を紹介してくれた。うん、いいヤツだ。
この他の店でもそうだが、買ったものはしっかりとビニール袋に入れてくれる。物資が不足していて、トイレットペーパーも無ければ、商品を入れるビニール袋なんてくれない、、と聞いていたが、全くそんなことはない。
しかも結構しっかりした日本のものと変わらないビニール袋。ヨーロッパの方がよっぽどしょぼい袋だった気がする。
紹介してもらったお土産屋さんに入ってみると、ちゃんと絵葉書がある。そしてなんとここでは、観光客が欲しがる3人民ペソ札を売っている。
これは何かというと、チェ・ゲバラの顔が載っている実際の紙幣で、観光客が使う兌換ペソ(CUC)ではなく、キューバ人が使う人民ペソの3ペソ札。これを手に入れるために、観光客はわざわざ兌換ペソから人民ペソに両替したり、人民ペソでお釣りをくれるような地元民向けのお店で買い物をするのだ。
3人民ペソの価値としては約14.7円。これを1兌換ペソ(約118円)で売っている。ややこしい?
単純にいうと、14.7円と118円を交換するということ。両替という考え方では完全にボッタくり。でもね、いちいち兌換ペソから人民ペソへ両替する手間や地元民向けの店で買い物する手間を考えると、これを買う方が手っ取り早くていいかと思う。
両替や買い物をしたってゲバラの3ペソ札が手に入るとは限らないし。しかもこの売っているのはピン札。お土産にちょうどいい。
両替したのではなく、ゲバラのお土産を1CUCで買ったと思えば何でもない。ということで、3人民ペソ札を5枚も買ってしまった。
カバーニャ要塞とモロ要塞へドライブ
ハバナのタクシーツアーが気に入ったので、2度目のドライブ。今度は別ルートへ。こちらもルートを指定して、事前に値段交渉。1時間35CUCなら、文句なくOKのようだ。カバーニャ要塞とモロ要塞方面を回ってもらう。
Chevrolet Bel Air
今回は陽気なドライバー。車種は1954年あたりのシボレーベルエアーかな?違うかな?もうよく分からん。外装はとても奇麗にしている。
しかしこの車、ホーンの代わりに緊急車両のサイレンみたいのがなるように改造されとる。この兄ちゃん、所々で思いっきりこのサイレン鳴らすのだが、街を歩く人が大勢振り返る。だめだろ、それ。この国には車検は無いのか。。
まずはハバナの街を見下ろすキリスト像のある丘へ。
Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA
ドライバー曰く、キリスト像は世界中いろんな所にあるが、ここハバナのキリスト像は右手に葉巻、左手にラムのボトルを持つ形になっているそうな。本当かよ!
あっ本当だ!!(笑)
その後カバーニャ要塞へ。この要塞では、午後9時ちょうどに大砲をぶっぱなすセレモニーがあり、それを見るために午後8時半ごろから多くの人が集まって来る。観光バスでも来るほどだ。
私は混雑が嫌いなので、大砲は見ずに次のモロ要塞へ。こちらは人も少なく静かで、夕方になり涼しくなってきてとても気持ちがいい。
このアメリカンクラシックカーのツアーは、オープンカーで回るので昼間の一番暑い時間よりも、午後7時ぐらいからの方が涼しくておススメだ。
ハバナの当たりレストラン
夕食は、宿の近くで見つけたDonde Lisで。メイン通りからは少し離れていて、看板も小さく目立たなかったが、店内はオシャレでとても奇麗。
ノエル・ギャラガーに似たウェイターさんは、にこやかに英語で対応してくれ、おススメ料理を教えてくれた。キューバでは英語が全然通じないって聞いてたけど、ハバナではよく通じるので心配いらない。
ノエルのおススメ料理「Vaca Frita」と「moros y cristianos」を注文。キューバ料理の「細切り牛バラ肉カリッと焼き」と「黒豆ご飯」。もちろんお気に入りのビール「クリスタル」も。
美味い!本当に美味い!全旅行者におススメしたい。毎日このDonde Lisで食べてればいいんじゃなかろうか。お皿とかナイフ、フォークも奇麗だし。混んでもいないし。Vaca Fritaは9.50CUC。moros y cristianosは1.50CUC。ビールは2.20CUC。もちろん明朗会計。
美味しゅうございました。
今までのところ、このお腹超弱い男の私でも、全く問題なし。むしろいつもよりお腹の調子いいぐらい。食べ物と飲み物に無茶苦茶気を付けてるからねぇ。
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スペイン語クラスのメンバーにちょっと異変が、、|キューバ一人旅その7
4日目(7月18日<火曜日>)今日もスペイン語レッスンへ
昨日遅くまでラムを飲み過ぎて、、キツイぞ。あ~これ持ってきて良かった!
キューバまで来て、朝食にお粥。何やってんだ?
でもこれ、すっごい美味しい。これ作った人天才だ。これからの旅行の必需品にしよう。お粥と一緒に湯沸かしポット持参も正解だった。
さて今日もスペイン語レッスンだ。Casa Jakeraへ向かう。
途中にある銀行の前。
銀行員のお姉様方が驚異のミニスカ。これは暑いからなのか、それとも自信の表れか。空港の係員も警官も、制服という制服はほぼミニスカ。ちょっと前に日本でもスカイマークのCAの制服が話題になったなぁ、という思いにふける。
スペイン語のクラスに着くとメンバーが変わっていて、全部で4名の小規模クラスになっていた。私にとっては、この方が発言しやすくていい。
レッスンが始まる前に、親子で参加しているアメリカ人のお母さんが「昨日の夜から娘の具合が悪く、下痢と嘔吐が続いて、ベッドでずっと震えていた」と話している。昨日の昼までは元気にしていたのに。どうしたんだろ?他にも体調悪そうな人がちらほら。
今日のレッスンは文法中心。動詞の過去形を使って文章を作る。活用が難しい。また今日も暑い。今日の場所は階段の踊り場テラスみたいな場所で、扇風機も無ければ、風も通らない場所。汗だくである。タオルを濡らして首に巻き、500mlのポカリスエット2本を飲み干す。
ポカリ最高!
革命博物館とマレコン通り
午後はいつもフリーなので、今日はキューバ革命関連の展示がされている革命博物館に行ってみる。
行く途中、さっきのアメリカ人のお母さんに会い、娘さんは大丈夫か聞いてみる。「下痢や嘔吐が続くときは、ただの水だけじゃなくて電解質飲料を飲んだ方がいいよ」と伝える。電解質飲料はElectrolyte drinkというらしい。
ポカリスエットのパウダーでもあげようかと思ったが、自分でも何か持っているようだったので大丈夫だろう。
アメリカ人でも具合悪くなるんだな。私も気を付けよう。
革命博物館では入館料8CUCを払ってリュックサックは預ける。カメラと財布、ポカリのボトルだけ持って館内へ。
革命軍が使っていたラジオは日立製。
フィデル・カストロ率いる革命軍82名がメキシコからキューバに渡った際乗ってきたボート、グランマ号。この小っさいボートに82人も??
この博物館の展示物にはスペイン語と英語の説明文があるが、やはり事前に本を読むなどしてキューバ革命について少しは知っておいた方が良い。図書館で「キューバを知るための52章」という本を読んでおいてよかった。
宿に戻ってちょっと休憩して、夕方の散歩へ。海沿いのマレコン通りを歩いてみる。
午後8時ごろ。堤防には夕涼みをする人がたくさん。これぐらいの時間が外を歩くには一番いい。ハバナっ子が集まるのも理解できる。ぼーっと夕焼けを見てるだけでも気分がいい。
これだけ人がいると結構話しかけられる。
「ジャパン?トーキョー、オーサカ?ジャパンベースボール、ベリーグッド、マツイ、イチロースズキ、デスパイネ」とか野球ネタが多い。だいたい最後は、レストランに行こうとかバーに行こうって話になるので、そこで会話は終了となるんだが。
キューバでは、アジア人は皆チーノ、チーノ(中国人)と呼ばれるという話を聞くが、自分の場合はいきなりジャパン?と言われることが多かった。しかも日本語で話しかけられることも。
アジア人なんてみんな同じに見えるだろうから、チーノと呼ばれるのは全然かまわないが、街を歩いていて気に入らないことが一つある。
歯の隙間からスーッ、スーッと音を立てて、人の注意を引こうとすることだ。ちょうど日本で野良猫を追い払うときにシッ、シッとやるような音。それを人の目を見ながら、こっちに向かってやるのだ。
悪気はないのだろう、あれもキューバの習慣なのだろう。でもそれは会話でもなんでもない。こっちはどう答えればいいんだ?チーノと言われれば、ニーハオとでも答えられる。でもスーッ、スーッって、なんだよあれ。
街中での声掛け、スーッスーッに、いちいちまともに相手してたら疲れるので、適当にスルーする技術を身に着けた。軽く手を上げるだけ。こっちも声を発しない。
散歩してたらお腹空いたので、間違いないあのO'Reilly304を再訪。今日はチキングリルとビールをいただく。
これも安定の美味しさ。7CUC(約830円)。
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