日本製「銀聯カード」で支払い
海外旅行では、多額の現金を持ち歩きたくありません。私はいつもVISAのクレジットカード払いと、クレジットキャッシングでやり繰りするのですが、中国にはVISAやMASTERよりも普及している銀聯カードというものがあります。
あまり馴染みがありませんが、日本でも発行できるので、中国出張に向けて作ってみました。
私のはNEOMONEYという、株式会社クレディセゾンが発行する銀聯プリペイドカード。クレジット機能は付いてません。事前にチャージした分だけ使える銀聯カードです!
カード発行にあたり「内国税の適正な課税の確保を図るための国外送金等に係る調書の提出等に関する法律」に基づく手続きが必要とのことで、申請にはマイナンバーカードの情報を提出するなど少し面倒ですが、株式会社クレディセゾンが運営しているので個人情報の管理はしっかりしているでしょう。
私の場合はウェブ上で申請し、必要なマイナンバーの情報をアップロードしてから、ちょうど7日目にカードが届きました。発行までには7日はみておいた方がいいでしょう。
旅行中に使う分のお金をあらかじめ日本でチャージしておけば、中国の街中にある銀聯カード対応のATMから人民元で引き出すことができます。
もちろん銀聯カードとしてレジでの支払いにも使えますが、小さな商店などでは銀聯プリペイドカードは使えない所もあるそうなので、これだけに頼り過ぎてもいけません。
それでは実際に試してみます。まずはインターネットバンキングによるチャージ。入金できる銀行は限られていて、ジャパンネット銀行 、スルガ銀行 、みずほ銀行 、三井住友銀行、三菱UFJ銀行、ゆうちょ銀行 、楽天銀行のみ。
私は楽天銀行の自分の口座から入金してみました。「※パソコンからのみご利用いただけます。(スマートフォン、携帯電話からはご利用できません)」と記載されていましたが、試しにスマホでもパソコンサイトを開いて入金作業はできました。
そしてセブン銀行ATMからの入金。こちらはカードを挿入して、暗証番号を入力して、チャージします。海外のATMではチャージできないので、旅行中に使う分の全額を前もって日本でチャージしておかないといけません。今回はお試しで2000円分のチャージ。
ではこのチャージ済みの銀聯プリペイドカードをいざ中国で使ってみます!
まずは北京にあるスーパー「カルフール」で。レジのスタッフに銀聯カードを渡すと、暗証番号の入力機を渡され番号を入れるよう言われます。そして自分の決めた番号を入力。
するとレジ係のお姉さんが顔をしかめる。ん?ダメっぽい??
何度もやって迷惑をかけるといけないと思い、すぐに現金払いに変えてしまいました。しかし後々よく考えてみたら、私が暗証番号の入力を間違えていたのです。
銀聯カード使用時には、暗証番号は6ケタ入力しなければいけません。ですが、カード申請時に自分で決めた番号は4ケタのみ。本来であれば、自分の決めた4ケタの後に00と付け足して、6ケタにしなければいけなかったんです。これを忘れていました。
このことを忘れずに別の店で再チャレンジ。王府井というショッピングエリアにある中国茶専門店で。大紅袍というお茶を購入。レジで銀聯カードを差し出すと、同じように暗証番号の入力。今度は忘れずに00を付け足して6ケタで。その後、液晶画面にタッチペンでサイン。これで無事購入完了。簡単でした!
そして気になるのが交換レート。今回は分かりやすいように100元の品物を買いました。今回の買い物で、100元に対して即時決済で引き落とされた金額は1,683円。1元は16.83円ということですね。
上の画像は、銀聯カードで支払った直後、スマホでNEOMONEYのサイトにログインして使用状況を確認したところです。
10月19日に楽天銀行から1,000円をチャージ。22日にセブンATMから2,000円をチャージ。25日に中国・北京の天福茗茶という店で100元の買い物をした状況が記されています。
すぐに確認できるのがいいですね。参考までに日本の外貨両替所とホテルの両替機のレートを見てみました。
トラベレックスのサイトに掲載されていたレートは17.75円。
宿泊したホテルに設置されていた両替機のレートは約17.38円。
銀聯カードのレートの方が安かったです。
このNEOMONEYはプリペイドカードなので、チャージした額しか使えません。もし無くしたり盗まれたとしても、カード会社に連絡を入れた時点での残額を補償してくれるので安心です。
今回は大都市の有名中国茶専門店での利用でしたので、今後は地方都市の商店などでも試してみたいと思います。