TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

美術鑑賞に最適の本 西洋美術解読事典

国内外問わず、美術館に展示されている絵や彫刻などの作品を眺めていると、素人の私でも「きれいな絵だな」とか「大理石からよくこんな像を作ったな」とか、単純な感想を持ちます。

しかし見た目の美しさは分かっても、その作品の表す意味まではよくわからないことが多々ありました。

「なぜこの聖人には矢がいっぱい刺さっているのか?」

「この聖人はなぜ車輪を持っているのか?」

ヴィーナスの誕生はどうして海なのか?」

「この女性はどうして木に変身するのか?」

などなど、有名な絵を前にしながらもぼんやりと考えながら見ていました。

そこで、絵や彫刻の表すものが何なのかを知ると、もっともっと美術鑑賞が楽しくなるだろうなあと思ったのです。 そこで調べてみました。まず、何を知ればよいのかと。 聖書やギリシャ神話を知ることが不可欠だとはわかっているのですが、もう少し美術的なポイントを、、と調べたところ図像学、図像解釈学、寓意やアレゴリーといった言葉があることがわかりました。

学問か~難しそうだな、、と少し思いながらも、誰か分かりやすく教えてくれないかな、と考えネット検索を続けた結果、良さそうな本を見つけました。

「西洋美術解読事典」

大学の西洋美術史の授業などで薦められる本だそうで、早速買ってみました。 どうやって読むかというと、例えば「矢の刺さった聖人」について疑問に思ったら、まず「矢」の項目を見ます。すると矢の記述の中に「数本の矢を裸身に受けた男性はセパスティアヌス」という言葉が出てくるので、次に「セバスティアヌス」の項目を読むと、なぜ体に矢が刺さった絵が描かれたかが分かるようになっています。

これは面白い。 キリスト教ギリシャ神話など内容もりだくさん。作品のタイトルさえ分かれば、だいたい調べることができるので、美術鑑賞には最適だと思います。 実際美術館に持って行くには重いですが。自炊してipodにでも入れて持ち歩こうかな。