TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

世界のポスターデザインを楽しめる「没後20年 旅する黒澤明」展

映画ポスターをアート作品として楽しめる

東京・京橋の国立映画アーカイブで、2018年4月17日から9月23日までの間開催中の「没後20年 旅する黒澤明」を見てきました。

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黒澤映画が世界各国で公開された当時のポスターが展示されています。同じタイトルの映画でも国によって様々なデザインが施されていて、アートとして楽しめました。

ポスターは全部で84枚。リアルな描写から漫画チックなものまで。部屋に飾りたいと思うものがいくつもありました。

各国のポスターを一通り見た感想は「三船敏郎が絵になる!!」ということですねぇ。顔写真はカッコいいし、デザイン化されてもカッコいい。

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DVDを借りて、もう一度黒澤映画を見たくなりました。映画をじっくり観てからもう一度、黒澤明展を見に行くと、各国のデザインの理由をより深く理解できるかもしれません。

この国立映画アーカイブでは、このポスター展示以外にも常設展として、昔の撮影機や映写機、俳優名鑑など日本映画の歴史資料が展示されています。私は映画の専門家ではないので、詳しいことは分かりませんが、眺めているだけでも面白い展示でした。

www.nfaj.go.jp

なんといっても、入場料が250円というのが嬉しいところ。何度でも行けちゃいますね。しかも、毎年5月18日は「国際博物館の日」、11月3日は「文化の日」ということで、これらの日は無料で展示を見ることができるのです。

もう一回行こう!

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新宿の「ターナー展」いろいろ勉強になるのでおススメ。

混雑無くゆっくりターナーを堪能、そしてゴッホのひまわりも。

2018年4月24日から7月1日まで、東京・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「ターナー展」を見てきました。

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日曜日のお昼ごろ、美術館のある新宿の損保ジャパンビルに到着しましたが、休日で会社員がいないためか辺りに人は少なかったです。そして展覧会場入り口のあるビル42階へ。ここは景色が良く、窓から新宿の街並みをゆっくり眺めることもできます。

会場内も混雑は無く、ゆっくり鑑賞できました。ターナー作品といえば、イギリス・ロンドンにあるテート・ブリテンという美術館がその多くを所蔵していて有名ですが、今回はテート・ブリテン以外の美術館から作品が集まっています。

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絵葉書より《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》

上の絵は、イギリスのサウサンプトン・シティ・アート・ギャラリーが所蔵する作品。他にもイギリスのケンダルという街にあるアボット・ホール・アート・ギャラリーなど、よほどのイギリス美術好きでないと行かないような場所から作品が来ています。そんなイギリス各地から集めた作品を、一か所で見ることが出来るのです。

今回の展覧会では絵画の解説はもとより、所々で“ウォッシュ” “スクラッチングアウト” “グワッシュ”など画法の解説も別枠で表示されていて、絵を見ながら「あ~ここはこういうふうに描いているのか。」と勉強にもなりました。

そして私が個人的に大変気に入ったのが、音声ガイド。ナレーターの窪田等さんが話しているのですが、まぁ~この声がターナーの風景画によく合うのです。絵の世界に自然と引き込まれるというか。ターナー展の番組を見ているような気分になります。

窪田等さんがナレーションをしていた、自転車レースの「ツール・ド・フランス 英雄たちの夏物語」という番組を思い出しました。ちょっとマニアックですが、、。

turner2018.com

音声ガイドをリピートしながら、じっくり見て回って所要時間は1時間40分ほど。ターナー展を見終えると、最後の部屋で常設展示のゴッホの《ひまわり》、セザンヌの《りんごとナプキン》、ゴーギャンの《アリスカンの並木路、アルル》の3点を見ることができます。これも結構な大作で見ごたえ満点です。

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ミュージアムショップでは、絵葉書と缶入りクッキーを購入。クッキーを食べた後、空き缶をペン立てにできそうです。

損保ジャパンビルの隣の新宿野村ビル50階にある中国料理レストラン「ホテルオークラ桃里」では、ターナー展とのコラボ企画として、展覧会のチケット半券を提示すれば食事代金が10%オフになります。これはお得です!

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上野の「プーシキン美術館展」は混雑無し。グッズはロシア雑貨多し。

フランス風景画をゆっくりと鑑賞

2018年4月14日(土)から7月8日(日)までの間、東京・上野の東京都美術館で開催中の「プーシキン美術館展」を見てきました。

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日曜日の12時ごろに着きましたが、チケット売り場も会場入り口も混雑は無し。会場内もゆったりとした展示で、ストレスなくゆっくりと見ることができました。

フランスの街や田舎、農場などの風景を静かに楽しめます。特に、モネの《草上の昼食》、クールベの《山の小屋》、ブラスカサットの《牛のいる風景》はよく見ておいてください。

なぜなら、ミュージアムショップで販売しているTシャツに、上記作品の一部が原寸大で取り入れられてるからです。なかなかマニアックなデザインとなっていますが、分かる人だけが分かる通好みなTシャツです。

ミュージアムショップはロシアン雑貨が豊富

今回のグッズは、マトリョーシカなどのロシア土産、デザインユニット・ツペラツペラさんとイラストレーター・福田利之さんによる描きおろしグッズなど、カワイイものが豊富にありました。

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そんな中で、コレクター心をくすぐられたのが、旧ソ連時代のピンバッジ。チェブラーシカと思われるキャラクターと、旧ソ連が製造した4発エンジン機イリューシンIL-62Mのバッジを衝動買い。それぞれ1,620円と1,296円。うっ、、地味に高い。。

なので、今回はピンバッジ2つとロシア語アルファベットのクリアファイル(600円)のみ購入。あれっ、美術展関連のグッズ買ってない!?

もちろん展示されているフランス風景画の絵葉書やマグネット、クリアファイル、タオルなどのグッズやフランスらしいワインのミニボトルなどもありました。ビンテージポスターもあって欲しかったのですが、結構なお値段でしたので断念しました。。