TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

「写真家チェ・ゲバラが見た世界」を見てきました。

キューバ旅行後のベストタイミング

ここでキューバ旅行記はちょっとお休み。

東京の恵比寿ガーデンプレイスで8月27日まで開催中の「写真家チェ・ゲバラが見た世界」写真展を見てきました。

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ゲリラ戦の最中もカメラを持ち歩き、様々な場面で撮影をしていたほど写真好きのチェ・ゲバラ。

今回の写真展は、ゲリラ戦での写真はなく、ゲバラがフォトジャーナリストとして働いていたころの写真や革命後に大臣となって外国を視察訪問した際の写真がメインです。

結構普通の写真が多いというか、奇をてらった写真というのはほとんどなくて、日常の記録という感じの写真が多かったですね。でも意外と、この日常を撮るって難しいんです。

こんなの撮るほどじゃないか、と思ってしまう。でもそれを撮っておくと、後々いい思い出になるんですよね。

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(写真展絵葉書)

会場には約240枚の写真が展示してありましたが、これはほんの一部とのこと。ゲバラは常にカメラを持ち歩いて、数えきれないほどの写真を残したんでしょう。

革命家としての厳しさよりも、ゲバラの普通の目線を感じることができ、非常に面白い写真展でした。

休日ということもあり、会場は結構混雑していました。会場内では、展示の途中にゲバラの紹介DVDが流れていて、それを見ながら、写真をじっくり見て回って1時間ぐらいかかりました。

ミュージアムショップでは、Tシャツ(3,000円)や、クリアファイル(500円)、ゲバラのポスター、絵葉書(200円)、写真集などを販売していました。

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チェ・ゲバラ没後50年

2017年はチェ・ゲバラの没後50年の年。写真展の他にも10月に映画が公開される予定です。

オダギリジョー主演「エルネスト」。以前ベニチオ・デル・トロ主演の「チェ 39歳 別れの手紙」という映画を見ましたが、それと関連していそうな内容です。

革命家ってカッコいいなんて中二病みたいなことは言いませんが、この「エルネスト」は単純に見てみたいと思います。チェ・ゲバラ以外にも、ゲリラ戦に加わった人にはいろいろなストーリーがあるんだろうな、と。

今回の写真展の会場で映画前売り券も販売していたので購入。

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この映画や写真展を見てからキューバに旅行するのもアリですね。図らずもちょうどいい時期に私もキューバに行ったもんだと思いました。

 

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体調不良者続出!?|キューバ一人旅その9

6日目(7月20日<木曜日>)偽物の水って何??

いつものように午前中はJakeraでのスペイン語レッスン。やっぱり人が少ない。同じクラスの女の子も、ものすごい低いテンションで遅刻してきた。他のクラスの人たちもなんだか皆具合が悪そう。

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レッスンの途中、受講生全員がロビーに集められる。

何だろ?

すると責任者の男性が、まじめな表情で話を始める。

「未だかつて起きたことのない事態になった。受講生の多くが一斉にお腹の不調を訴えている。現在原因を調査しているが、ここキューバでは飲み物、特に飲み水には注意してほしい。

残念ながらハバナでは、販売しいてるペットボトルの水でも安心できないのが実情だ。水道水を詰めただけの偽物が出回っている。ボトルのキャップが未開封でも信用できない。偽物業者は未開封キャップと空ボトルとラベルを安く入手できるからだ。

偽物業者は、水のボトルが観光客に一番売れることを知っているので、巧妙な手段で偽物ボトルを作って売っている。

偽物をつかまされないためには、露店などではなくきちんとしたスーパーマーケットで買うか、5リットル入りのペットボトルを買ってほしい。

偽物業者は一番売れ筋の500mlのボトルは作っているが、あまり数の出ない5リットルボトルは作らないからだ。またボトルに印字されている賞味期限をしっかりチェックしてほしい。」ですって。

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これがキューバで最も売れている水メーカー「CIEGO MONTERO」の5リットルボトル。私は毎回繁華街の店で買っていたので、ちょっと値段が高めで4CUC。

1週間の滞在で私はこれを3本買って、小さいボトルに入れ替えて、ポカリスエットの粉末を溶かして持ち歩いていた。

しかし、、集団で水中毒か~。

昨日もみんなプールに行ってたんじゃなくて、具合が悪くて部屋で寝てたらしい。

おそらく、ここの食事で出されていた水に問題があったのだろう。ここJakeraのダイニングルームには給水機がある。そしてここでは、受講生は皆一緒に朝食と昼食をとる。食事をとりながら水を飲んだ人たちが、一斉にお腹の調子を崩してしまったということなのだろう。

幸い私は初日にちょっと食べただけで、その後はここで食事をとっていない。水も飲んでいない。なので、私のお腹は何ともない。ふぅ~、喜んでいいのか、悪いのか、、。

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Jakeraのスタッフはすぐに5リットルの水をたくさん買ってきて、受講生に配布している。迅速な対応は素晴らしい。

熱中症の可能性も

水が原因かもしれないと言っていたが、私は熱中症の可能性もあるように思う。具合の悪い人の症状を聞くと、下痢、嘔吐、発熱、震えなどがあり2日間寝込んでいたという。

ハバナでは昨日、39℃の観測史上最高気温を記録したそうだ。とにかく暑い。そしてエアコンの効いている場所が少ない。朝から晩まで屋内外関係なく汗をかきっぱなし。暑さに慣れていない体には相当きつい。レストランもオープンの場所が多く、食事中も暑い。

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私は常にポカリスエットを持ち歩いて飲んでいるが、他の人たちは現地で売っている普通の水を飲んでいるだけだ。塩分とかミネラルとか汗で失った栄養分の補給ができていないのではないか。

そもそも熱中症という概念があまり無いように思う。よく見てみると、具合の悪い人たちはオランダ人、デンマーク人、アイスランド人、アメリカ人でも北部シアトル在住など、涼しい所の人が多い。

そしてどういうわけか、欧米人たちは街を歩くときも帽子をかぶらず、肌を露出して歩いて日焼けして顔とか肩とか真っ赤になってる。

日焼けすると結構体力奪われるんだよねぇ。頭に直射日光は良くないよねぇ。サングラスはしっかりかけるのに、目以外の防御が甘いよなぁ。

ということで、Jakeraのスタッフには熱中症の可能性も伝え、水分補給の際はただの水ではなく、電解質飲料の摂取をすすめておいた。そのスタッフもマラソン経験者ということで、話の内容はすぐに理解してくれた。

Jakeraのサルサダンスレッスンに参加してみる

午後はプログラムに組まれているサルサレッスンに参加。私はサルサが初めてどころか、サルサとタンゴの違いも分からない。そんな状態で無謀にも挑戦。

鏡の前でリズムに合わせて超基本ステップの練習。それすら上手くできない。。

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超基本すらままならないのに、次は女性のパートナーと組んでステップの練習。

いや、その、ステップ云々より、いきなりキューバンガールの手を握って、背中に手をまわして、体を引き寄せたりする、それができまへん(笑)。

何度も背中にまわした手の位置を直されながら、ステップの練習を続ける。手、どこに置けばいいんだよ。。そこから教えてくれ。

しかも相手の女の子の顔が近い。これが普通なんだろうけど近い。小っちゃくて、カワイイ顔が近くにあるよ。あまりこっちの顔を見ないでくれ。。

見つめ合うわけにもいかないので、私の目線は常に背後の鏡。無様すぎる。。

同じステップを繰り返し練習。何とかステップだけはできるようになる。そしてまた急に段階が進み、今度は相手の子が仰向けに倒れこむのを抱きかかえる感じにポーズをとる練習。

日本の田舎ッぺには無理だって!どこまで接近していいのか分からんのよ。

すると、先生が突然音楽をかけて自由に踊れと。無茶ぶり過ぎる。そんなこんなで、あっという間の1時間。レッスンが終わるころには汗だく。

レッスンに参加した感想「女の子と練習できて楽しいけど、一生かかっても私がカッコよく踊れるようにはならないだろう。」

キューバ名物料理をオシャレに

夕食の場所を探して歩いていると、スペイン語レッスンの友達に会い、Casa Jakera近くの「Lamparilla Tapas & Cervezas」に入ってみた。

ここではキューバ名物「仔豚のロースト(cerdo mamón)」を注文。仔豚のローストと言ったら、香港でよくある丸焼きの状態を想像していたけど、出てきた料理はこんなオシャレなやつ。

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ローストした豚肉を刻んで、丸く筒状に盛り付けてある。小さく見えるけど、ボリューム満点。この他に黒豆ご飯も注文したら、結局食べきれず。味は文句なく美味しい。値段は他のメニューよりちょっと高めの12CUC。

ウェイトレスさんたちも英語で元気に接客していて、観光客が多く集まるのも納得のレストランだ。

 

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ハバナの野良犬|キューバ一人旅その8

5日目(7月19日<水曜日>)ハバナの道には、、

今日も午前中はスペイン語レッスン。未来形を使った文章を作る。

なんとなく他のクラスの受講生が少ない気がする。昨日までいた顔ぶれが見当たらない。みんな暑くてビーチかホテルのプールにでも行ったか。

近くの高級ホテルには屋上にプールがあって、バーも併設されてて、飲み物さえ頼めば宿泊客じゃなくてもプールを楽しめるらしい。屋上からハバナの景色を眺めることもできる。

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地元のキューバ人ですら日傘を差して道を歩くほどだ。こんなに暑くちゃ、勉強なんかしてられないよな(笑)。

ところで、ハバナの道には野良犬と野良猫がとても多い。路上には生ゴミが散乱しているので餌には困らなそうだ。そのため、路上は生ごみと犬猫の糞の臭いが結構きつい。これがキューバに来て初めてわかったこと。テレビで臭いは分からないからねぇ。

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革命博物館の入り口でじゃれ合う野良犬たち。人気の観光スポットなので人は大勢いるが、野良犬たちは人間に寄ってくるわけでもなく、ただ好きなように遊んでいる。

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ハバナのメインとなるショッピング通り「オビスポ通り」の近くを歩く野良犬。ハバナ一番の混雑エリアだが、ここにも自由に歩き回る犬がいる。人が大勢いても特に構うことなく好きなように歩いている。

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ハバナ中心部のセントラルパークのモニュメントの下で眠る野良犬。この石が冷たくて気持ちいいのだろう。

小汚いけど、みんな自由に生きてるな。

成田空港の本屋で買った、オードリー若林の書いた「表参道のセレブ犬とカバーニャ要塞の野良犬」という本のタイトルの意味が分かった瞬間だった。

キューバのお土産を買う

キューバのお土産といえば何か。

葉巻とラム酒?ゲバラTシャツ?これといったものが思いつかないが、とりあえずお土産物屋を探して道を歩いてみる。

だいたいどこも同じような品揃え。そんな中、私に英語で丁寧に話しかけてきてくれた店員の店に入ってみる。

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店の品物についていろいろと説明してくれる。木製の車、サルサダンスのリズムを取るときに使う楽器クラーベス、からくり箱など、など。

話してみてとても気分のいい店員だったので、ここで買うことに決める。

価格は元々そんなに高くなかったので、値切らずに購入。木製のクラシックカー5CUC、木製楽器クラーベスは安い単なるお土産と実際にサルサで使うプロ仕様とがあるらしく、せっかくなのでプロ仕様を選択、10CUC。

絵葉書は無いかと聞くと、売っている別の店を紹介してくれた。うん、いいヤツだ。

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この他の店でもそうだが、買ったものはしっかりとビニール袋に入れてくれる。物資が不足していて、トイレットペーパーも無ければ、商品を入れるビニール袋なんてくれない、、と聞いていたが、全くそんなことはない。

しかも結構しっかりした日本のものと変わらないビニール袋。ヨーロッパの方がよっぽどしょぼい袋だった気がする。

紹介してもらったお土産屋さんに入ってみると、ちゃんと絵葉書がある。そしてなんとここでは、観光客が欲しがる3人民ペソ札を売っている。

これは何かというと、チェ・ゲバラの顔が載っている実際の紙幣で、観光客が使う兌換ペソ(CUC)ではなく、キューバ人が使う人民ペソの3ペソ札。これを手に入れるために、観光客はわざわざ兌換ペソから人民ペソに両替したり、人民ペソでお釣りをくれるような地元民向けのお店で買い物をするのだ。

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3人民ペソの価値としては約14.7円。これを1兌換ペソ(約118円)で売っている。ややこしい?

単純にいうと、14.7円と118円を交換するということ。両替という考え方では完全にボッタくり。でもね、いちいち兌換ペソから人民ペソへ両替する手間や地元民向けの店で買い物する手間を考えると、これを買う方が手っ取り早くていいかと思う。

両替や買い物をしたってゲバラの3ペソ札が手に入るとは限らないし。しかもこの売っているのはピン札。お土産にちょうどいい。

両替したのではなく、ゲバラのお土産を1CUCで買ったと思えば何でもない。ということで、3人民ペソ札を5枚も買ってしまった。

カバーニャ要塞とモロ要塞へドライブ

ハバナのタクシーツアーが気に入ったので、2度目のドライブ。今度は別ルートへ。こちらもルートを指定して、事前に値段交渉。1時間35CUCなら、文句なくOKのようだ。カバーニャ要塞とモロ要塞方面を回ってもらう。

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Chevrolet Bel Air

今回は陽気なドライバー。車種は1954年あたりのシボレーベルエアーかな?違うかな?もうよく分からん。外装はとても奇麗にしている。

しかしこの車、ホーンの代わりに緊急車両のサイレンみたいのがなるように改造されとる。この兄ちゃん、所々で思いっきりこのサイレン鳴らすのだが、街を歩く人が大勢振り返る。だめだろ、それ。この国には車検は無いのか。。

まずはハバナの街を見下ろすキリスト像のある丘へ。

Post from RICOH THETA. - Spherical Image - RICOH THETA

ドライバー曰く、キリスト像は世界中いろんな所にあるが、ここハバナのキリスト像は右手に葉巻、左手にラムのボトルを持つ形になっているそうな。本当かよ!

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あっ本当だ!!(笑)

その後カバーニャ要塞へ。この要塞では、午後9時ちょうどに大砲をぶっぱなすセレモニーがあり、それを見るために午後8時半ごろから多くの人が集まって来る。観光バスでも来るほどだ。

私は混雑が嫌いなので、大砲は見ずに次のモロ要塞へ。こちらは人も少なく静かで、夕方になり涼しくなってきてとても気持ちがいい。

このアメリカンクラシックカーのツアーは、オープンカーで回るので昼間の一番暑い時間よりも、午後7時ぐらいからの方が涼しくておススメだ。

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ハバナの当たりレストラン

夕食は、宿の近くで見つけたDonde Lisで。メイン通りからは少し離れていて、看板も小さく目立たなかったが、店内はオシャレでとても奇麗。

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ノエル・ギャラガーに似たウェイターさんは、にこやかに英語で対応してくれ、おススメ料理を教えてくれた。キューバでは英語が全然通じないって聞いてたけど、ハバナではよく通じるので心配いらない。

ノエルのおススメ料理「Vaca Frita」と「moros y cristianos」を注文。キューバ料理の「細切り牛バラ肉カリッと焼き」と「黒豆ご飯」。もちろんお気に入りのビール「クリスタル」も。

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美味い!本当に美味い!全旅行者におススメしたい。毎日このDonde Lisで食べてればいいんじゃなかろうか。お皿とかナイフ、フォークも奇麗だし。混んでもいないし。Vaca Fritaは9.50CUC。moros y cristianosは1.50CUC。ビールは2.20CUC。もちろん明朗会計。

美味しゅうございました。

今までのところ、このお腹超弱い男の私でも、全く問題なし。むしろいつもよりお腹の調子いいぐらい。食べ物と飲み物に無茶苦茶気を付けてるからねぇ。

 

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