TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

夏のイタリア・ミラノ、フィレンツェをめぐる観光モデルコースを考えてみました

9日間の夏休みで行く、イタリア・ミラノとフィレンツェでの美術鑑賞をメインとした観光モデルプランを考えてみました。

1日目(土)ミラノ着

22:00頃 欧州内乗継でミラノリナーテ空港着

タクシーでミラノ中央駅付近のホテルへ。約30ユーロ。
※空港のタクシー乗り場から必ず正規のタクシーに乗りましょう。空港内の客引きには絶対について行ってはいけません。

テルチェックイン後は夜遅いのであまり出歩かず、近くのピザ屋などで軽く夕食を済ませて早めに寝ましょう。

 

2日目(日)スフォルツェスコ城~最後の晩餐ツアー

10:00頃 スフォルツェスコ城へ。城内の公園までは無料で入れます。
※ミサンガ売りがたくさんいて、勝手に腕に巻きつけようとしますが、腕を差し出さずにひたすらNOと言って断ること。

スフォルツェスコ城博物館にも行きましょう。入場料3ユーロ(2015年6月現在)。ミケランジェロによる未完のロンダニーニのピエタやレオナルドダヴィンチの描いた壁画など、結構見どころはあります。

f:id:travelart:20150611214652j:plain

12:00頃 近くのピッツェリアで昼食。

13:00頃 スフォルツェスコ城裏のセンピオーネ公園散策。公園内だけでなく、ミラノは街中でもなぜか蚊が多いので、蚊対策をした方がよいです。

14:20 「最後の晩餐」鑑賞付きミラノ半日観光ツアーに参加。
半日観光ツアーに参加すると、スカラ座ヴィットリオ・エマヌエーレ2世のガッレリア、ドゥオーモなどを徒歩で見てまわります。ガイドさんに美味しいレストランの情報や現地の人が利用するスーパーなどを教えてもらったり、ミラノの見どころを直接聞くこともできるので、ミラノについていろいろ知りたい人にはツアーがオススメです。

スポンサーリンク

 

最後の晩餐見学は、人数制限有りの完全予約制。ネットで入場予約をすることもできます。

最後の晩餐鑑賞チケット販売サイト

日本語で対応してもらえるAMO ITALIAというサイトは、価格も低めで安心のようです。
最後の晩餐(Cenacolo Vinciano)の入館方法、予約方法 | アーモイタリア旅行ガイド

17:30頃 「最後の晩餐」のあるサンタ・マリア・デッレ・グラツィエ教会に入場。
教会内は撮影禁止。人数制限されているので、じっくりと落ち着いて見ることができますが、壁画の目の前までは行けず少し離れたところからの鑑賞となります。細かい部分まで見たい場合は、小型双眼鏡を持っていくと役に立ちます。

鑑賞後お土産を買って18:30頃ツアー終了。

19:00 ガイドさんに人気のレストランを教えてもらって夕食にしましょう。

f:id:travelart:20150611214736j:plain

21:00頃 夕食後ホテルへ。

 

3日目(月)ドゥオーモ界隈~ポルディ・ペッツォーリ美術館~フィレンツェ

8:00 サンタ・マリア・プレッソ・サン・サティロ教会へ。
ここではブラマンテによるだまし絵の祭壇壁画が見られます。入り口はショッピングストリートのトリノ通りから奥にに入った、少し分かりづらい場所にあります。

9:00 ミラノのシンボル、ドゥオーモの屋上に登りましょう。
エレベーター料金は13ユーロ(2015年現在)。朝一ならそんなに混んでいません。ゴシック建築の彫刻群を目の前で堪能できます。

f:id:travelart:20150611214817j:plain

屋上からの景色を満喫したら、地上に降りて大聖堂内部の見学。

11:00 ドゥオーモの裏側にある「SAN PAOLO」でお土産はいかがでしょう。本屋さんですが、店の奥にはロザリオやペンダント、十字架の飾りなどカトリックのお土産がたくさんあります。そこらのお土産物屋さんで買うのとは、ちょっとレベルの違う品々があるので一見の価値ありです。以前はドゥオーモに面した場所にありましたが、現在はVia Pattari通りに移動したようです。

f:id:travelart:20150608230722j:plain

 

12:00 サン・ロレンツォ・マッジョーレ教会へ。静かな教会でモザイク画を見学。目の前の広場にはローマ時代の列柱が残っています。見学後近所のピッツェリアで昼食。

f:id:travelart:20150611214841j:plain

14:00 地下鉄に乗りモンテナポレオーネへ移動し、ポルディ・ペッツォーリ美術館見学。
ポッライウォーロの貴婦人像は必見。意外と空いていて、落ち着いて見学できる美術館です。入り口が少し分かりづらいので注意してください。

f:id:travelart:20150611214854j:plain

16:00頃 モンテナポレオーネ通りでショッピング。真夏のミラノはとても暑いので、一休みしながら動きましょう。

18:20 ミラノ中央駅よりイタリアの高速列車Frecciarossaフレッチャロッサ)に乗って一路フィレンツェへ!(列車はTrenitaliaのサイトかレイルヨーロッパで事前に購入しておくと安心です。)

20:05 フィレンツェサンタ・マリア・ノヴェッラ駅に到着。夏のイタリアはまだまだ明るいので、ホテルへ行くのも安心です。

f:id:travelart:20150611214908j:plain

20:30 ホテルチェックイン後夕食へ。移動で疲れていれば、近くのお店でパニーノとジェラートでも買って、ホテルの部屋でゆっくりどうぞ。

22:00 早めに就寝

スポンサーリンク

 

4日目(火)ジョットの鐘楼~バルジェッロ博物館~サンタ・マリア・ノヴェッラ教会など

8:30 サンタ・マリア・ノヴェッラ駅前の観光案内所へ。ここで美術館見学に便利なフィレンツェカードを買いましょう。ネットで買っても結局現地で受け取りに行かなければいけないので、現地着後に買っても同じです。朝一番に買っていきましょう。

9:00 ジョットの鐘楼へ。
フィレンツェカードの使用を開始します。フィレンツェカードは使用開始から72時間有効となります。これから72時間有効に使ってまわります。

鐘楼には早めに行けば待たずに入れます。階段を登り、9時には鐘楼の上に到着するようにしましょう。9時になるとフィレンツェ中の教会の鐘が一斉に鳴り響き、赤茶色の屋根の景色と相まって素晴らしい情景が広がります。ぜひ味わってください。
すぐ向かいのドゥオーモのクーポラにも登ることはできますが、ジョットの鐘楼に登った方が巨大なドゥオーモを目の前に見ることができます。よく写真で見るフィレンツェの光景です。

f:id:travelart:20150611214930j:plain

11:00 ドゥオーモ博物館を見学したいところですが、2015年10月29日まで閉館中のようです。ここにもミケランジェロの未完のピエタがあります。

f:id:travelart:20150611214945j:plain

12:00 バルジェッロ国立博物館見学。
フィレンツェカードで入場。入り口が分かりづらいので通り過ぎないように。昼時でも行列になるほど混んではいません。

14:00 ピッツェリアで昼食

15:00 メディチ家礼拝堂見学。
フィレンツェカードで入場。

16:00 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会見学。
フィレンツェカードで入場。入場口は朝カードを買った駅前の観光案内所の中。
詳しくはこちら。
遠近法を使い始めたマザッチオの「三位一体」など見どころは満載です。

17:00 世界最古の薬局サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局でお土産探し

17:30 夏のフィレンツェはとても暑いです。ジェラートでも買ってホテルで休憩&昼寝。

f:id:travelart:20150611215028j:plain

20:00 夕食へ。トラットリアでフィレンツェ名物ビステッカフィオレンティーナにチャレンジ!

22:00 夕涼みしながら少し夜の散歩でもしてみましょう。

23:00 ホテルへ戻り就寝。

 

5日目(水)ウフィッツィ美術館~パラティーナ美術館~サンタ・マリア・デル・カルミネ教会

8:00 ウフィッツィ美術館へ。
フィレンツェカードは利用できますが、カードを持つ人の列ができる場合もあるので、できるだけ早めに着いておきましょう。館内では有料で音声ガイダンスを借りることができます。ただしパスポートの提示が必要なので、借りたい人はパスポートを忘れずに。もし忘れて借りられなかったら、最初にミュージアムショップに寄ってウフィッツィ美術館ガイドブックを買って、中に入りましょう。日本語版もあり、館内図も付いて見どころは網羅されています。お土産にもなるし、ガイドブックの方がいいかも。

2014年秋ごろからフラッシュ無しの写真、ビデオ撮影が解禁になったようです。しかしこれにより、美術館内の人の流れが滞りがちとなり、以前よりも混雑が激しくなったとか。。

12:00 館内にはカフェがあります。テラスもあるので天気がよければここで昼食。食後は気に入った絵画を再確認してみてもよいでしょう。

スポンサーリンク

 

14:00 ピッティ宮、パラティーナ美術館へ。フィレンツェカードで入場。
ここはウフィッツィほどの混雑はありません。しかし、展示作品のボリュームはものすごいです。特にラファエロの作品たち。「小椅子の聖母」などは超有名作品にもかかわらず、さらっと展示してあるので、ボーっとしていると見逃してしまいます。

15:30 サンタ・マリア・デル・カルミネ教会ブランカッチ礼拝堂へ。
フィレンツェカードで入場。人数制限があり20分ごとの入れ替え制の入場なので、フィレンツェカードを持っていても少し待ちます。マザッチォのフレスコ画などを鑑賞しましょう。

f:id:travelart:20150611215102j:plain

17:00 ヴェッキオ橋を探索。ホテルへ戻って休憩

19:00 夕食へ。フィレンツェ料理を食べにトラットリアへ。

21:00 そろそろ観光の疲れもたまるころ。早めに就寝。

 

6日目(木)サン・マルコ美術館~捨て子養育院美術館~アカデミア美術館~ミラノへ

8:15 サン・マルコ美術館へ。
フィレンツェカードで入場。開館直後に行けば、静かにフラ・アンジェリコの「受胎告知」他フレスコ画を堪能できます。13:50には閉まってしまうので注意。

10:30 捨て子養育院美術館見学。
フィレンツェカードで入場。ボッティチェッリの「聖母子と天使」が、驚くほど簡素にひっそりと展示されていますが必見です。

f:id:travelart:20150611215120j:plain

11:30 アカデミア美術館へ。
入場の行列ができている場合が多いですがここもフィレンツェカードで入場。ただし、最初に係員にフィレンツェカードを見せ、どこに行けばいいか聞くことが大事です。見せれば「ここに並んで」とカード所持者専用の列を教えてくれます。お目当てはミケランジェロの「ダヴィデ像」です。

13:30 昼食

14:30 ドゥオーモの教会内部への入場列をチェック。そんなに混んでいなければ、ここで見学しましょう。午後になると空いてることもあります。

16:00 少し歩きますが、サンタ・クローチェ教会へ。
フィレンツェカードで入場。ミケランジェロガリレオの墓があります。お墓めぐりなんてあまり趣味良くないかなと思いますが、もうこのレベルになるとお墓が美術品のようになっていて、彫刻の説明書きもあったりするので、じっくり鑑賞してしまいましょう。教会の奥には付属美術館もありますので見逃さないように。

f:id:travelart:20150611215138j:plain

17:30 教会前のサンタ・クローチェ広場近くには革製品のお店が立ち並んでいます。お土産にちょうどいいバッグが見つかるかも。お土産探しをしましょう。

19:00 ピッツェリアで軽めの夕食

21:00 フィレンツェ サンタ・マリア・ノヴェッラ駅からミラノへ戻る。22:40ミラノ中央駅着。

23:00 ミラノ中央駅近くのホテルにチェックインし、就寝。

 

7日目(金)ブレラ絵画館~アンブロジアーナ絵画館~お買い物

8:30 ブレラ絵画館へ。
朝一であればそんなに混んでいないので、事前チケット購入の必要はないでしょう。宗教画メインの美術館。

11:00 アンブロジアーナ図書館&絵画館へ。
レオナルド・ダ・ヴィンチの楽師の肖像や数々の手稿、ラファエロアテネの学堂の下絵など、面白い展示がたくさんあります。入り口と出口が別になっていて少し分かりづらいかもしれませんので、注意して探してください。

13:30 ドゥオーモ近くのデパートリナシェンテに行って、昼食&お土産探し。お菓子や雑貨など手頃な価格のお土産が見つかります。

16:00 一旦ホテルへ戻り休憩。

17:00 地下鉄に乗ってポルタジェノバ駅へ。ナヴィリオ運河周辺散策。セレクトショップや雑貨店なども多くあるので、こちらでショッピングもいいのでは。

19:00 ナヴィリオ地区のレストランでミラノ料理の夕食。

21:00 ホテルへ戻り、翌日の帰国に向けて荷物の準備。

スポンサーリンク

 

8日目(土)帰国へ

10:00頃 ミラノ中央駅よりバスに乗って空港へ。

14:00頃 ミラノ発

 

9日目(日)東京着

9:30頃 東京着

自宅に帰りゆっくり休み、月曜日からの仕事に備えましょう!

 

自分の経験を基に、お得なフィレンツェカードを利用して、長蛇の列で待つのだけは避けて効率よくまわるコースを考えてみました。

これをきっちり実行すると頭の中ルネサンスだらけで、パンクしそうになります。予定はあくまでも予定。一ヶ所にもっと長く居てもいいし、アウトレットでお買い物してもいいし。。短い夏休みを最大限楽しみましょう、、という記事でした。