ムリーリョやベラスケス、エルグレコなどによる作品でお馴染みの「無原罪の御宿り」。
あれに描かれている女性はいったい誰なんだろ? 無原罪の御宿りとは、、 原罪を免れ(性交することなく)イエスを身ごもった聖母マリア自身も、原罪を免れて誕生したという考え、、だそうです。
ということは、マリアの母であるアンナも処女懐胎したということですよね。 すると、「無原罪の御宿り」に描かれいているのは、マリアを身籠ったアンナということですかね? 気になって、気になって、調べてみたところ、一緒に描かれている三日月や白百合は純潔の象徴、白いハトは聖霊による懐胎、蛇を踏みつけているのはエヴァの罪から人間を解放するため。ここまではなんとなく理解しました。
でも、描かれているのは聖母マリアらしいのです。 どういうこと? まだ気になる、、。
似たような題材で有名なのは「受胎告知」。フラアンジェリコやダヴィンチ、ボッティチェッリなどで有名なあれです。 描かれるのは、羽根が生えている天使ガブリエル、その横で告知されているマリア。 内容はマリアの処女懐胎を天使がお知らせするところ(だいたいこんな感じ?)。これは分かりやすい。
で、アンナの処女懐胎についての絵に描かれるのもマリアなの? う~ん。。 まわりにキリスト教の専門家も、西洋美術の専門家もいないので、独自にいろいろ読んだ結果、、、 無原罪の御宿りとは、アンナの処女懐胎を指すのではなく、母親のお腹に宿った時から汚れ無き存在であるマリア自身を指すとのこと、、、。 ふぅ。 だから描かれる絵では、アンナがどうのこうのではなく、純潔のマリアそのものを表現している、ということ。 まあ、こんな感じで理解するかなぁ、、とりあえず。
「無原罪によって生まれたマリア」ってタイトルにすれば分かりやすいのになぁ。