運慶展の混雑を避けるなら夕方!
土曜日の夕方はそれほど混雑していなかった
東京・上野の東京国立博物館で2017年9月26日(火)から11月26日(日)まで開催中の運慶展に行ってきました。
初日から大変な混雑という情報は得ていたので、その混雑を避けるため、土曜日の午後5時からという遅めの時間帯を狙って行きました。東京国立博物館は、金曜日と土曜日は午後9時まで開いています。
金曜日は仕事帰りの人が多く訪れると思ったので、ここは敢えて土曜日の夕方狙いで。その結果、入場待ちなどは無く、会場内も人は結構いましたがストレスになるほどの混雑ではありませんでした。
目当ての「無著菩薩立像」と「世親菩薩立像」も目の前でじっくりと、思う存分鑑賞するこができました。本当は手を合わせて拝みたかったんですが、、。
「無著菩薩立像」と「世親菩薩立像」チラシ、絵葉書、クリアファイルより
展示方法が良くて、仮に今後会場が大混雑しても、仏像は高い位置に展示してあるので、全く見えないということはないと思います。いくつかある小さい仏像は厳しいですが。
今回の展覧会では、単眼鏡を持っている人がすごく多かったです。しかも皆さんほとんどお揃いで、ビクセンというメーカーの美術鑑賞用のアートスコープ。
実際、仏像は近くで見られるので、単眼鏡が無ければダメというほどではありません。ですが、私が単眼鏡で仏像の眼を見たときは、「うわっ!」と声が出そうになるほどの驚きがありました。玉眼といって、水晶で作った目を嵌め込んであるのですが、それがすごくリアルなんです。
特に「無著菩薩立像」の右目。単眼鏡の中からギロっとこっちを睨まれるんじゃないか、と少し怖いぐらいでした。無著様の右下から眺めると、ライトの当たり方によって、本当に生きているように見えます。
イタリアのミケランジェロやベルニーニの彫刻も感動的だったけど、こんな怖い感覚にはならなかったなぁ。
このようにじっくり見て回って2時間半。午後7時半を過ぎても人足が途絶えることはなく、運慶人気を実感しました。
特集番組放映後は混雑が予想される
NHKBSプレミアム 10月7日(土) 午後7時~
「仏像ミステリー 運慶とは何者か?」
BS日テレ 10月13日 (金)午後8時~
ぶらぶら美術・博物館▽東京国立博物館「運慶」展~ことし一番の話題!天才仏師の国宝
NHKEテレ1 10月15日(日)午前9時~
日曜美術館「仏師 運慶~時代が生み出した天才~」
この放送直後は混雑が予想されますね。
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芸術新潮とPenで予習
今回の運慶展に行く前に、運慶とは、、仏像とは何なのか少し予習していきました。ただ仏像をぼーっと眺めてももったいないですからね。
芸術新潮には、運慶作品の解説と師匠や後継者、関わった人々の話などが細かく載っていて、どのような経緯でこれらの仏像が制作されたのかよくわかります。
Penの方は、如来、菩薩、明王、天の違いとか、仏様の手のポーズの意味とか、入門編として面白いです。私は定額制雑誌サービスの「楽天マガジン」で読んだのですが、ページが大幅にカットされている感じも無く、内容は十分でした。これで月額410円で大丈夫なのか、と思うほどです。
ミュージアムショップにもこれらの本は売っていましたが、先に買って読んでおく方が数倍美術展を楽しめると思いますよ。