TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

驚異の超絶技巧を美術館と迎賓館で見る!

まずは日本橋で美術展を見学

2017年9月16日から12月3日までの間、東京日本橋の三井記念美術館で開催中の「驚異の超絶技巧!」展を見てきました。

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2014年に開催され、大好評だった美術展の続編ともいえる今回ですが、土曜日のお昼頃でも大きな混雑はありませんでした。でも前回よりも来場者が多かったような気がします。

今年の初めに「並河靖之七宝展」という展覧会もあったりして、最近明治工芸の人気が再燃してきていますね。

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(美術展絵葉書より)

これは現代作家の作品ですが、皿も秋刀魚も一本の木から彫られているんですと。。アイデアが凄すぎ。今回は明治工芸から現代アートまで展示しています。

会場では、ガラス張りの向こうに作品が並んでいるので、つい夢中になって細かい部分を見ようとして、顔や頭をガラスにぶつけている人がたくさんいました。注意書きもあるほど。

私は美術展の必須アイテム「単眼鏡」を持って行ったので、ガラスに顔をぶつけずに、細かい技をじっくりと見ることができました。顔をぶつけたくない人には単眼鏡がおススメです(笑)

七宝、象牙彫刻、木彫、金工、陶磁など、超人技を持って制作された数々の工芸品を単眼鏡を使って見ていると、結構時間がかかるものです。今回も一通り見学するのに約2時間かかりました。

迎賓館赤坂離宮で濤川惣助の七宝を鑑賞 

私は七宝が好きなので、美術展では「並河靖之」と「濤川惣助」という二人のナミカワによる七宝作品をじっくりと見てきました。ライバルとしてよく取り上げられる二人です。

そして濤川惣助といえば、迎賓館赤坂離宮に飾られている七宝32点が有名です。ということで、日本橋の美術館から迎賓館へ移動。 

現在の迎賓館は、事前予約無しで本館と主庭の見学が可能です。ただし見学不可の日もあるので、公式サイトでの事前確認が必要です。

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入り口では案内マップと見学できる部屋の解説パンフレットをもらえます。そして空港の手荷物検査のような所を通過して、入館料1,000円のチケットを購入。

濤川惣助の七宝作品は、本館の「花鳥の間」の壁に30点、見学不可の「小宴の間」に2点飾ってあるのですが、問題が一つ。この迎賓館赤坂離宮は美術館ではないので、作品名が掲示されていないのです。

でも作品のタイトルぐらいは知りたいよなぁと思い、作品集などが売っていないか事前に調べました。すると、茜出版という会社が迎賓館のガイドブックや、濤川惣助の七宝を完全収録した図録を出していることがわかりました。

しかしこれ、本屋やamazonなどでは販売していません。迎賓館の休憩所内の売店で買うか、出版社から直接買うしかないのです。

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そして私は現地の売店へ。あまり商売っ気が無いのか、この売店は、本館入場口とは反対方向の、結構奥まった事務棟の休憩所のさらに奥に地味にありました。これじゃあ、なかなか気づかれないのでは。。。案内掲示も超地味だし。

見学後にお土産として写真集を買うのもいいと思いますが、先に買って読みながら見学する方がより楽しめるのではないかと思います。

ということで、私は入館前に「七宝の美」という図録を買いました。1,500円。

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持ち運びに困る大きさではありません。これで、花鳥の間の30作品のタイトルを確認しながら鑑賞できました。

各部屋では鑑賞用の通路が柵で区切ってあって、七宝作品の目の前までは行けなくて結構距離がありました。なので、ここでは美術鑑賞用の双眼鏡PAPILIOIIが役立ちました。豪華な天井画やシャンデリアを見るのにも使えましたよ。双眼鏡を使う人は結構いるみたいです。

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まぁ、双眼鏡のPAPILIOIIが一つあれば足りるんですけどね。

こんな感じで、今日は明治の超絶技巧を堪能した一日でした。