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TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

美術鑑賞におススメの「単眼鏡」

実際、美術鑑賞に単眼鏡は必要なのか?

美術館に行くと、手のひらサイズの筒のようなものを目に当てて作品を見ている人が結構います。そう単眼鏡というアイテムです。

作品の細かい部分を見ているのだ、、と知ってはいましたが、私は今までこの単眼鏡に興味を持っていませんでした。なぜなら作品の素晴らしさは肉眼で見てナンボだろうと。レンズを通したらテレビで見てるのと変わらんだろう、、と思っていましたので。ボッティチェリもダ・ヴィンチもカラヴァッジョも肉眼で見て、この目に焼き付けてきました。

'Nandina and Rooster' from the 'Colorful Realm of Living Beings' by Ito Jakuchu

しかし、そんな考えもつい先日コロッと変わってしまいました。理由は「若冲展」です。伊藤若冲の特集番組で、超マクロレンズで撮影した映像が流れて気づきました。「若冲の超絶技巧を見るのに肉眼では厳しいのではないか」と、、。若冲の傑作が勢ぞろいするせっかくのチャンス。隅々までしっかり見ておきたい、と思うようになりました。

そこでまず自分が持っている小型双眼鏡は使えないか、と思い机の中から引っ張り出して、部屋の中で試しにいろいろ見てみました。ヴァチカンのシスティーナ礼拝堂の天井画やミラノの最後の晩餐の鑑賞時に持参してとても役に立った双眼鏡です。

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試した結果、全然ダメでした。。

8畳の部屋の中で、ものを見ようとしても焦点が合わないのです。どうやら対象物が近過ぎるようです。これでは美術館ですぐ目の前の絵を見ることはできません。

ここで初めて最短合焦距離という言葉を知りました。文字通り焦点の合う最短の距離のことです。この双眼鏡の最短合焦距離は5m。対象物から5m以上離れていないと、焦点が合わず、見ることができないのです。そういえば、システィーナ礼拝堂の天井画も最後の晩餐も、絵から5m以上離れていました。だからうまく使えたのですね。

手持ちの双眼鏡は使えないことがわかりました。なので、私も諸先輩方にならい単眼鏡を買うことに決めました。

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単眼鏡にもいろいろある

単眼鏡を調べてみると、価格が5万円を超えるものから1000円ぐらいのものまでピンキリ。何がそんなに違うのか、、。

その差は最短合焦距離と明るさです。単眼鏡の明るさの度合いを数値で表すということも初めて知りました。数値が高いほど明るいのですが、やはり明るく見えるものほど価格が上がります。一眼レフカメラのレンズと同じですね。

美術館での使用に限っては、そんなに遠くのものを見るわけでなないので高倍率の単眼鏡は必要ありません。倍率が高いとそれだけ手振れも起きやすくなります。それよりも重要なのは、最短合焦距離が近いこと。美術館では、展示品に一番近く寄れるときの距離は1m以内。最短合焦距離も1m以内である必要があります。

また薄暗い館内なので、明るく見えることも大事です。

そこで、最短合焦距離と明るさそして価格にも注目し、気になるものを絞ってみました。

その前に参考までに、美術館では使えないと判断した私の双眼鏡のスペックがこれ。
ケンコーSuper Star 8×21DH
最短合焦距離5m、明るさ6.89
屋外や、明るい屋内で天井画など遠くのものを見るには十分使えます。

以下が気になった単眼鏡

・Kenko 単眼鏡 7×18
最短合焦距離3m、明るさ6.8
一番のポイントは価格。1,000円ちょっとで買えるお手軽単眼鏡。最短合焦距離が少し遠いですかね。屋外向け、体育館などの広い会場向けでしょう。

 

・ビクセン マルチモノキュラー4×12
最短合焦距離20cm、明るさ9
最短合焦距離が近い!!目の前のガラスケースの中や手元のものにまで焦点が合います。そして明るさの数値も高め。実売価格約6,500円。

 

・ビクセン マルチモノキュラー6×16
最短合焦距離25cm、明るさ7.3
ビクセンには同じシリーズで倍率の違うモデルがあります。これは上記のものより高倍率。しかし少し明るさが下がります。実売価格約8,000円。

 

・NIKON モノキュラー HG5×15D
最短合焦距離60cm、明るさ9
倍率5倍で、明るさの数値も高め。最短合焦距離も美術館で使用するにはちょうどよさそうです。カメラのレンズも多く作っているニコン製なので、単眼鏡の質も安心でしょう。ただちょっとお値段高め。実売価格約17,000円。

 

・OLYMPUS ダハプリズム防水単眼鏡 ギャラリースコープ Monocular I 6×16
最短合焦距離1.5m、明るさ7.1
私は“防水仕様”という言葉にとても弱くて、、。アウトドアで使うなら間違いなくこれでしょうね。ただ美術館で使うのに防水はあまり必要ないかな。競合はビクセンのマルチモノキュラー6×16ですね。実売価格約8,000円。

 

PENTAX 双眼鏡 PAPILIOII6.5×21
最短合焦距離50cm、明るさ10.2
番外編でこちらは双眼鏡です。最短合焦距離も近く、これまでの中で一番明るいです。しかしやはり大きい。重さは290g。人ごみの無い広い館内で椅子に座って、大きな絵画と大きな彫刻などをゆっくり鑑賞できるルーブル美術館などに良さそうです。実売価格約11,000円。

 

このようにして比較した結果、最短合焦距離と明るさの二つのポイントで強さを見せた「ビクセン マルチモノキュラー4×12」を買うことにしました。NIKON モノキュラー HG5×15Dの倍率も捨てがたかったのですが、価格が約3倍になってしまうのがネックでした。

そして、こちらが届いたビクセンのセット。本体ちっちゃ!ストラップで首からさげてもなんともありません。なかなかヨロシイ専用袋もついてます。

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小ささを比較するのに通常はタバコでしょうが、私はタバコを吸わないので、手元にあった単3乾電池と比較してみました。

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首からさげてもよし、ポケットに入れてもよし。

今週から始まる若冲展。このビクセンがどこまで役に立つか。会場内の混雑もハンパではないと思いますが、私も負けずに若冲の作品を穴の開くほど見てきます!

※追記 

4月23日、若冲展で単眼鏡を使った模様をアップしました。

travelart.hatenablog.com

 

2017年3月、リコーの双眼鏡PAPILIO(パピリオ)も買いました!ミュシャ展のスラヴ叙事詩鑑賞に使ってみました。

travelart.hatenablog.com

 

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