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TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

気になる治安。日本人が海外旅行中に遭いやすいスリや窃盗などの犯罪の手口を調べてみました。

旅立つ前に知っておきたい海外の治安状況

世界各国の治安状況については外務省の海外安全ホームページを見れば、一般的なことは大体書いてあります。またテロや大きな事件に関しては、テレビのニュースなどを見れば情報は入ってきます。

でもニュースにならないレベルでは、実際のところ現地ではどんなことが起こっているのでしょう?安全、安全と言われている日本だって、毎日様々な犯罪が起きているし。海外旅行に行く前は「現地の治安情報を知りたい」といつも思うので、在外日本国大使館の情報を基に少し考えてみました。

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まずネットで治安にについて検索してよく出てくるワードが、「治安の良い国ランキング」。2015年の調査の結果、上位10の国は次の通りらしいです。

第1位 アイスランド
第2位 デンマーク
第3位 オーストリア
第4位 ニュージーランド
第5位 スイス
第6位 フィンランド
第7位 カナダ
第8位 日本
第9位 オーストラリア
第10位 チェコ

半分以上はヨーロッパ。まぁ安全そうなイメージではありますね~。

でも実際は、犯罪の無いパラダイスのような国なんてありません。例えば、治安の良い国第3位のオーストリアについて、在オーストリア日本国大使館が発表した「海外安全対策情報(オーストリア:2015年10月~12月)版」には、下記のような邦人被害の実例が報告されています。

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ホテル・レストラン等での被害

・10月下旬、ウィーン市内の路面店で食事をした際足元に置いていたバッグを盗まれた。

・12月上旬、ホテルのレストランで朝食中に椅子に掛けていた貴重品の入ったバッグを盗まれた。

・12月上旬、ウィーン市内の混雑したカフェ店内で商品を見ている間に、ショルダーバッグから財布の入ったポーチを抜き盗られた。

駅・鉄道・地下鉄等公共交通機関での被害

・10月下旬、ウィーン市内の路面電車の中でバッグからパスポートを盗まれた。

・11月中旬、プラハからウィーンへ向かう列車の中で、誰かが足元に落としたサングラスに気をとられている間に、網棚に置いていたバッグを盗まれた。

・12月上旬、長距離列車に乗車中、座席上の棚においていたリュックサックを何者かに持ち去られた。

・12月上旬、ウィーン西駅構内で、背後から何者かにコートを汚され声をかけられた。コートを脱いで汚れを拭き取っている間に貴重品の入った鞄を持ち去られた。

・12月中旬、ウィーン中央駅で長距離列車に乗車直後、何者かにコートが汚れていると話しかけられ、無視したがしつこく迫られた。揉み合いになっている間に貴重品の入ったキャリーケースを奪われた。

・12月下旬、ウィーン行きの夜行列車の個室で睡眠中、貴重品の入ったバッグを盗まれた。

観光中の被害

・10月中旬、ウィーン市内の観光地で写真を撮影している間に貴重品の入ったポシェットを盗まれた。

・10月下旬、ウィーン市内の混み合う地下道を歩いている間に、バッグからパスポートを盗まれた。

・11月下旬、ウィーン市内の洋服店内で、何者かに押された際にバックパックから貴重品を抜き盗られた。

・11月下旬、クリスマスマーケットを見学中に、気がつくとバッグのファスナーが開けられ貴重品が盗まれていた。

・12月中旬、ウィーン市内を観光中、突然声をかけられて花を押しつけられお金を要求された。断ったがしつこく迫り脅されたため現金を渡した。

・12月中旬、ウィーン市内でガイドの説明を聞きながら歩いている間に、肩から斜め掛けしたバッグから貴重品を抜き盗られた。

・12月中旬、ウィーン市内を観光中、見知らぬ男性数人に囲まれて気をとられている間にバッグから貴重品を盗まれた。

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こんな感じで、人体に危害を加えるというよりは窃盗が多いようですが、実際こんなに起こっているわけです。日本人以外の観光客も被害に遭っているでしょうから、総発生数は何倍にもなるでしょうね。治安の良い国第3位だからといって油断してはいけないですね。このような実例があると、リアル感が増して緊張感を持っていけそうな気がします。

ここで、このような実例を基に日本人観光客が遭いやすい犯罪の手口をまとめ、その対応策も考えてみました。

ヨーロッパ編

1.ぶつかりスリ

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階段やエスカレーターで二方向から挟まれる、バスに乗る際に前の人がつまづいたり突然かがんだりして立ち止まる。被害者がぶつかって立ち止まり、注意がそがれている間に後ろにいる共犯が財布を抜き取る。

対応策:荷物をしっかりと手で掴み、相手が立ち止まっても自分は止まらずにその脇をすり抜けましょう。または逆戻りをするなど、挟まれても決して立ち止まってはいけません。ちょっとぐらい押してでも前に進みましょう。

2.混雑スリ

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満員のバスや電車の中で体の前にぴったりくっついてきて、被害者がいやがって背を向けると、ショルダーバッグは被害者の後ろに回り、中身をすられる。また地下鉄に乗車する際、他のドアは空いているのに自分の所だけ異常に混雑し、押し込まれるような状態にされ、数人の人に取り囲まれ、身動きが取れなくなっている隙にバッグの中から財布を盗まれる。その後犯人は電車から下りてしまい、中に残された被害者は追いかけることもできなくなってしまう。

対応策:電車やバスに乗って、もし取り囲まれたら、その場で立ち止まらず無理してでも車内奥の方へ向かって進みます。犯人たちは奥まで乗り込むと逃げ切れないので、深追いはしてこないはずです。私がプラハの地下鉄で狙われたときは、この方法で難を逃れました。

3.道聞きスリ

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地図を目の前につきだしたり、手渡したり、駅のホームなどにある地図を見せて道を聞く。被害者が地図に集中している間に、共犯がハンドバッグやショルダーバッグから財布を抜き取る。

対応策:観光客である日本人に道を聞くこと自体が怪しいです。まずそのような人は疑いましょう。地図以外にも新聞紙を広げたり、ダンボールを広げたりして視界を塞がれることがありますので、そのような場合はすぐに荷物に手をかけ相手に触らせないようにしましょう。

4.両替スリ

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コイン(2ユーロ貨幣の場合が多い)の両替を頼まれる。被害者が財布を出し小銭入れを開けた際に、犯人は小銭入れにそのコインを放り込み、「これに換えて」と中にあるコインを指さしたりして被害者の注意をそらす。そのすきに札入れから紙幣を抜き取る。

対応策:これも観光客に両替を頼むこと自体怪しいです。分からないフリをして、無視してその場を離れましょう。とにかく財布を相手に見せてはいけません。

5.スーパーマーケットスリ

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店内で特定の商品が、「どこにあるか教えてくれ。」と声をかけられ、探している間に買い物カートに乗せておいたバッグの中身を抜き取られる。

対応策:こちらも観光客ですから売り場など分かるはずありません。店の人に聞くように言いましょう。

6.物乞いスリ

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飲食店内あるいは屋外カフェに座っていると子どもがやってきて、寄付をお願いする文句の書かれた紙を差し出す。アンケートや慈善活動と称して署名を頼んでくる場合もあり、いずれの場合も被害者が気を取られている間に、共犯が財布を取る。

対応策:言葉の分からない観光客にアンケートや署名をさせることが怪しいです。これも分からないフリをして、無視しましょう。

7.ケチャップ・アイススリ

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アイス、ケチャップその他の液体を背中に付けられ、犯人はいろいろ謝りながら拭き取り、その間に財布などを盗む。銀行でお金を引き出した後や、レストランや地下鉄駅ホームなど、様々な場所で起こる。

対応策:相手は拭き取るフリをしてこちらの荷物や上着などに触れようとしてきますから、絶対に触れさせないようにして、「大丈夫、大丈夫、Don't worry!」と言って足早にその場を立ち去りましょう。汚れてしまったものは、誰が拭いても一緒です。

8.抱き上げスリ

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バーなどでお酒を飲んでいると、「自分は力持ちで抱き上げれば人の体重を当てられる。」と言う人間が近寄ってくる。こちらも酔っ払っていることもありノリよく対応していると、抱き上げられたすきに犯人または別の共犯に財布を抜き取られる。

対応策:見知らぬ人に自分の体を触れさせてはいけません。体重なんて当ててもらわなくていいんです。正直に「あなたに抱き上げられたくない」とでも言いましょう。

9.レストランスリ

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レストランで、隣や後ろのテーブルに座りメニューを見ていた人が、いつの間にか注文もしないで店からいなくなっている。自分の椅子に掛けておいたジャケットやバッグに入れていた財布も消えている。またはバッグごと持ち去られている。

対応策:椅子に置いた荷物は常に狙われていることを忘れずに。日本にいるときのように、荷物で場所取りをして席を離れたら、盗んでくださいと言っているようなものです。足元に置いておいた大きなアタッシュケースでも、敵は音ひとつ立てずに持ち去る技をもっています。自分の死角に荷物を置かないことです。

10.集団スリ

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子供を連れたり赤ん坊を抱いた女が手を差し出し「お金をくれ」と言いながら近寄り、相手の注意を赤ん坊や手に集中させ、見えない角度からバッグ内に手を差し込み、貴重品をスリ取る。

対応策:子供の集団や赤ん坊を抱いた女性が近づいてきたらバッグ等をしっかり抱え、明白に拒絶する態度を見せましょう。可哀想に思うこともありますが、まずは自分の安全を第一に。

11.引ったくり

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歩行中に背後から、あるいはバスや車の乗降の際の隙をみてバッグなどを奪い取る。イタリアではローマ市内で散見される他、特にナポリを中心とした南イタリアで多く発生している。

対応策:バッグや買い物袋等を持っているときは、歩行中は車道側ではなく歩道側に持つ、バスや車に乗降する際はバッグを抱える等の注意をしましょう。

12.睡眠薬強盗

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英語や日本語を話し、外国人旅行者を装うなどして親しげに近づき、仲良くなったところで一緒にバールへ行き、出された飲み物を飲んだらたちまち意識を失い、気づいた時は病院のベッドで貴重品は全て無くなっている。

対応策:仲良くなったように感じても、やはり異国の地の見知らぬ人。誘われるがままについて行ってはいけません。また差し出されたものを飲んだり、食べたりするのもいけません。断ったら相手に悪いと思う必要もありません。断ることで仲が悪くなるのなら、もうそれで終わりでいいのです。

13.暴力バー

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紳士風の人が親切な態度で話しかけてきて、世間話をした後、レストランやバーなどに誘われ、飲食した後で、店から脅迫的に莫大な料金を請求され、クレジットカードで無理やり払わされる。

対応策:旅先の出会いも大切ですが、犯罪に遭わないことのほうがもっと重要。観光客に親しげに近寄ってくる人は、やはり疑ってかかるべきです。日本で逆の立場になったときに、自分が街で見知らぬ人に話しかけて、そのまま食事に行くだろうか、、と考えると、まずあり得ません。

14.ミサンガ売り

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フランス・パリのサクレクール寺院前やイタリア・ローマのスペイン広場やコロッセオなど、人の多く集まる観光スポットでよくある。相手は最初フレンドリーに話しかけ、こちらが応対していると「Friend, Friend」などと言いながら、腕に勝手にミサンガ(紐状のブレスレット)を巻いてきてその後代金を請求する。これは一度巻かれるとはずせないので、しかたなくお金を払うはめになる。

対応策:話が分からないフリをしてその場を去りましょう。何を言われても手や腕を絶対に差し出してはいけません。相手はすぐに巻きつけてきます。さすがに無理に腕を取ってきたりはしないので、静かに立ち去りましょう。

15.偽警官

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警察を名乗る人間が、警察手帳らしきものを見せながら近づき、パスポートや財布の提示を求め、財布からクレジットカードや現金を抜き取る。具体的には、観光客風の男が地図を広げてこちらに道を聞く。すると、そこにこの男の仲間の偽警察官がやって来て、警察手帳のようなものを一瞬見せ、こちらに対し、「この男から麻薬を購入しただろう」と嫌疑をかける。

麻薬検査などと称して、まず男の財布等を確認する。その男はごく自然にこの偽警察官に財布を渡すため、これを見たこちら側も財布や旅券の提示に抵抗せず応じてしまう。そして偽警察官は財布内を検査している間に素早くクレジットカードや現金を抜き取る、といったもの。

対応策:道を聞かれても相手にしないことです。こちらも観光客です。人助けしたいところですが、地元の人に聞くよう言いましょう。警察と名乗る人間が来た場合、中には本物の悪徳警官もいるようで、揉めてもいろいろ面倒なので、事前に少額のお金を入れたダミーの財布を用意しておいて、それを渡しましょう。

16.列車内スリ

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列車内のコンパートメントで荷物棚に鞄を載せたまま眠ってしまったり、座席に荷物を置いたままトイレに立っている間に、その荷物が盗まれる。座席から離れた荷物置き場に置いた荷物が出発前に消えていることもある。大きな荷物を車内に運び込むのを手伝うように見せかけて、手荷物から貴重品を抜き取るという手口もある。また、出発間際に列車の外から声をかけられ、注意をそらされている間に、列車の中にいる仲間に貴重品を盗まれることもある。

対応策:財布やパスポートなどは肌身離さず身につけ、棚に乗せる手荷物にも小型のロックをかけ、離れた荷物置き場では柱と自分の荷物をワイヤーロックでつなぐなど、面倒でも鍵をかけるしかありません。列車の席を指定できる場合は、早めに荷物置き場の近くの席を取っておくと良いでしょう。

 

このように敵はいろいろな手口で私たちの貴重品を盗もうとしてきます。相手の方法を知っておくだけでも、防犯対策にはなると思います。

 

17.イカサマ賭博

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パリの場合は、多くの観光客が集まる路上で、カップとコインを使って簡単なコインの場所当てゲームをやっている。当たれば掛け金がもらえるが、胴元と客は全員グルなので、勝って喜んだり負けて悔しがったりする演技をして、何も知らない一般客が入り込んでくるのを待っている。金持ち観光客風の身なりをした人もいる。

対応策:絶対に勝てないので、参加しないことです。もう何十年も同じ手口でやっていて、まだ引っかかる人がいるのかとも思いますが、路上の賭け事など胡散臭いに決まってます。カメラを向けてもいけません。通りすがりのはずの参加客までも血相変えて怒り出します。詐欺の現場ですからね~。

 

海外旅行中は常に狙われているということを忘れずに、それでも楽しむときは楽しんで過ごしたいものです。

次回は南北アメリカの治安について考えてみたいと思います。

 

下記在外公館の一覧から、訪問先の国の日本大使館のサイトを開き、「領事情報」というページに最新の海外安全情報が掲載されています。ただし、国によってサイトの作りが違うので、注意しながら探してください。

在外公館ホームページ | 外務省

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