TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

江戸東京博物館のダ・ヴィンチ展を見る前に、DVD「ダ・ヴィンチ ミステリアスな生涯」を見ておこう

来年は東京で「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」展が開催されるということで、少しずつ情報収集しています。

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「糸巻きの聖母」の他にトリノ王立図書館にある「鳥の飛翔に関する手稿」も公開されます。しかも展示されるのは「第10紙葉裏・第11紙葉表」という、ダ・ヴィンチが残した膨大な数の手稿のほんの一部ですが、これだけでも超貴重な扱いなんです。直筆の鏡文字が見られればそれでいいんです。

ダ・ヴィンチが生涯かけて書き残した数千枚はあると言われる手稿、きちんと残っていれば、編纂されて出版もされたことでしょうが、彼の死後散逸してしまいました。

なんだかダ・ヴィンチって残念なところが多いんですね。

やる気満々で取り組んだブロンズの騎馬像の制作は、戦争により中断、その後侵攻してきたフランス軍に原型像を破壊されてしまい終了。また有名なイタリア・ミラノにある「最後の晩餐」は、完成直後から剥げ落ち、絵の下部に通路用の穴を開けられ、その後戦火にも見舞われました。

極めつけは、ダ・ヴィンチの遺骨。墓碑は現在もフランスのアンボワーズ城内にありますが、最初に埋葬された聖フロランタン教会の墓は、宗教戦争時に荒らされ、その後フランス革命時には棺の鉛から銃弾を作るため、遺骨は共同墓地に埋められてしまいました。遺骨までも行方不明になってしまったのです。

 

万能の天才と呼ばれながらも残念なところも多い、レオナルド・ダ・ヴィンチ。そんなダ・ヴィンチの生涯について描いたDVDを見つけたので借りて、見てみました。

ダ・ヴィンチ ミステリアスな生涯 The Life of Leonardo DaVinci」

レオナルドの出生時から子供時代、修行、最盛期、晩年まで、ドラマの中に時々ナレーターが登場して解説するという内容です。作品についての解説はあまり無く、レオナルドの人柄や周囲の人物、当時の街の様子などが描かれています。本を読むだけでは断片的にしか知ることができませんでしたが、この映像を見てレオナルドの生涯がつながりとして理解できました。

レオナルド・ダ・ヴィンチという人物像に興味のある人にはオススメです!