江戸東京博物館レオナルド・ダ・ヴィンチ天才の挑戦展で「糸巻きの聖母」日本初公開!
糸巻きの聖母(The Madonna of the Yarnwinder)
2016年1月16日から4月10日までの間、東京の江戸東京博物館(東京都墨田区)で開催される特別展「レオナルド・ダ・ヴィンチ 天才の挑戦」で、名画「糸巻きの聖母(The Madonna of the Yarnwinder)」が日本、いやアジア初公開されることになりました!
日伊国交樹立150周年の影響力はすごいですね~。カラヴァッジョ展といい、ダ・ヴィンチ展といい。。イタリアがすごいんだなこれは。
この「糸巻きの聖母」は、スコットランドの貴族バクルー公爵家が所蔵し、現在ではエディンバラのスコットランド・ナショナル・ギャラリーで公開されているということなのですが、ウェブサイトの展示品検索では見つからないですね。貸し出し中ということで載っていないのでしょうか。
スコットランドはグレートブリテン島の北部に位置していて、首都のエディンバラはロンドンから飛行機で1時間ちょっと、電車で4時間半。ロンドンまでは行くけどエディンバラまで行くという人は、なかなかいないのでは。そんな遠い所から、はるばる来日するダ・ヴィンチの名画を見逃すわけにはいきませんね。
この「糸巻きの聖母」は、同じタイトルでレオナルドが2枚描いていたのではないかとの意見もありますが、今回来日するのはそのうちの「The Buccleuch Madonna」。
背景に別の画家の手が入っているようですが、聖母とキリスト、手前の岩などはレオナルドの手によるものだそうです。素人目には判断できませんが。。
でもなんとなく聖母の雰囲気が、ルーブル美術館にある「聖アンナと聖母子」のアンナの顔と「岩窟の聖母」のマリアの手つきに似ている感じがしますね。
こちらは「聖アンナと聖母子」。一番上がアンナ。
これが「岩窟の聖母」。真ん中が聖母マリアです。手つきが似てますよね。
糸巻きの聖母の絵は縦48.3セン横36.8センチと、モナリザより一回り小さいサイズ。この小さい絵を見るために大勢の人が集まって、混雑間違いないでしょうね~。私も負けじと乗り込みますが。
そして今回は来日しませんが、レオナルドが描いたとされるもう一枚は「Lansdowne Madonna」と呼ばれています。この作品はなんと、アメリカの個人が所蔵しているそうです。これも見てみたいですね。
糸巻きの聖母は人気のテーマのようで、約40作品もの模写があるとのこと。それらは、レオナルド・ダ・ヴィンチの影響を強く受けたレオナルデスキたちによるもの。今回の展覧会でも他の「糸巻きの聖母」もいくつか並べて、違いが比較できるような展示だと面白いと思うのですが、、どうでしょう?
今回は「糸巻きの聖母」の他に、「鳥の飛翔に関する手稿(トリノ王立図書館所蔵)」 も展示されるそうです。
2016年は、レオナルド・ダ・ヴィンチ、ボッティチェッリ、カラヴァッジョが同時期に東京に勢揃いするんです。もうこれはお祭りです!
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混雑予想
2016年3月4日(金)午後8時から、BS日テレのぶらぶら美術・博物館で「江戸東京博物館「レオナルド・ダ・ヴィンチ」展~日本初公開!円熟期の傑作と“万能の天才”の素顔~」が放送されます。
直後の3月5日、6日の週末は混雑が予想されますので、できるだけ避けた方が良いでしょう。
参考書籍とDVD
あまり取り上げられることのなかった糸巻きの聖母。今回の展覧会に合わせて「日経おとなのOFFの1月号」にこのダ・ヴィンチ展の解説が載っています。これで予習していくのもいいかもしれませんね。
そして、糸巻きの聖母は出てきませんが、レオナルド・ダ・ヴィンチの人となりを描いたDVD。弟子との関係や様々な実験の様子を見ることができます。買うと結構高いので、レンタルがオススメです。
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