TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

新宿の「ターナー展」いろいろ勉強になるのでおススメ。

混雑無くゆっくりターナーを堪能、そしてゴッホのひまわりも。

2018年4月24日から7月1日まで、東京・新宿の東郷青児記念 損保ジャパン日本興亜美術館で開催中の「ターナー展」を見てきました。

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日曜日のお昼ごろ、美術館のある新宿の損保ジャパンビルに到着しましたが、休日で会社員がいないためか辺りに人は少なかったです。そして展覧会場入り口のあるビル42階へ。ここは景色が良く、窓から新宿の街並みをゆっくり眺めることもできます。

会場内も混雑は無く、ゆっくり鑑賞できました。ターナー作品といえば、イギリス・ロンドンにあるテート・ブリテンという美術館がその多くを所蔵していて有名ですが、今回はテート・ブリテン以外の美術館から作品が集まっています。

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絵葉書より《風下側の海辺にいる漁師たち、時化模様》

上の絵は、イギリスのサウサンプトン・シティ・アート・ギャラリーが所蔵する作品。他にもイギリスのケンダルという街にあるアボット・ホール・アート・ギャラリーなど、よほどのイギリス美術好きでないと行かないような場所から作品が来ています。そんなイギリス各地から集めた作品を、一か所で見ることが出来るのです。

今回の展覧会では絵画の解説はもとより、所々で“ウォッシュ” “スクラッチングアウト” “グワッシュ”など画法の解説も別枠で表示されていて、絵を見ながら「あ~ここはこういうふうに描いているのか。」と勉強にもなりました。

そして私が個人的に大変気に入ったのが、音声ガイド。ナレーターの窪田等さんが話しているのですが、まぁ~この声がターナーの風景画によく合うのです。絵の世界に自然と引き込まれるというか。ターナー展の番組を見ているような気分になります。

窪田等さんがナレーションをしていた、自転車レースの「ツール・ド・フランス 英雄たちの夏物語」という番組を思い出しました。ちょっとマニアックですが、、。

turner2018.com

音声ガイドをリピートしながら、じっくり見て回って所要時間は1時間40分ほど。ターナー展を見終えると、最後の部屋で常設展示のゴッホの《ひまわり》、セザンヌの《りんごとナプキン》、ゴーギャンの《アリスカンの並木路、アルル》の3点を見ることができます。これも結構な大作で見ごたえ満点です。

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ミュージアムショップでは、絵葉書と缶入りクッキーを購入。クッキーを食べた後、空き缶をペン立てにできそうです。

損保ジャパンビルの隣の新宿野村ビル50階にある中国料理レストラン「ホテルオークラ桃里」では、ターナー展とのコラボ企画として、展覧会のチケット半券を提示すれば食事代金が10%オフになります。これはお得です!

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上野の「プーシキン美術館展」は混雑無し。グッズはロシア雑貨多し。

フランス風景画をゆっくりと鑑賞

2018年4月14日(土)から7月8日(日)までの間、東京・上野の東京都美術館で開催中の「プーシキン美術館展」を見てきました。

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日曜日の12時ごろに着きましたが、チケット売り場も会場入り口も混雑は無し。会場内もゆったりとした展示で、ストレスなくゆっくりと見ることができました。

フランスの街や田舎、農場などの風景を静かに楽しめます。特に、モネの《草上の昼食》、クールベの《山の小屋》、ブラスカサットの《牛のいる風景》はよく見ておいてください。

なぜなら、ミュージアムショップで販売しているTシャツに、上記作品の一部が原寸大で取り入れられてるからです。なかなかマニアックなデザインとなっていますが、分かる人だけが分かる通好みなTシャツです。

ミュージアムショップはロシアン雑貨が豊富

今回のグッズは、マトリョーシカなどのロシア土産、デザインユニット・ツペラツペラさんとイラストレーター・福田利之さんによる描きおろしグッズなど、カワイイものが豊富にありました。

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そんな中で、コレクター心をくすぐられたのが、旧ソ連時代のピンバッジ。チェブラーシカと思われるキャラクターと、旧ソ連が製造した4発エンジン機イリューシンIL-62Mのバッジを衝動買い。それぞれ1,620円と1,296円。うっ、、地味に高い。。

なので、今回はピンバッジ2つとロシア語アルファベットのクリアファイル(600円)のみ購入。あれっ、美術展関連のグッズ買ってない!?

もちろん展示されているフランス風景画の絵葉書やマグネット、クリアファイル、タオルなどのグッズやフランスらしいワインのミニボトルなどもありました。ビンテージポスターもあって欲しかったのですが、結構なお値段でしたので断念しました。。

海外の友人と国立劇場で歌舞伎を見てきました

意外と安い歌舞伎観劇料金

ギリシャから友人が来日しており、歌舞伎を見たいと言うので、一緒に行ってきました。実は私も初めて。自国の芸術には無頓着なんですよねぇ。その友人も「パルテノン神殿なんか小学生の時に一度行ったきりだ」と言ってました(笑)どこも同じようなものです。

まずはどんな演目がやっているのかインターネットでチェックしました。歌舞伎といえば歌舞伎座しかないと思ってましたが、国立劇場という場所もあるんですね。初めて知りました。

今回は国立劇場で、この「増補忠臣蔵」と「梅雨小袖昔八丈」を見ることにしました。

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国立劇場の料金は、下は1,800円から。意外と安いな、という印象です。国立(こくりつ)だから?演目によって料金は変わるんですかね?ちなみに歌舞伎座の方は4,000円からでした。

特に目当ての俳優がいるわけではなく、外国人がちょっと歌舞伎を見てみたいということなら国立劇場に行く方がお手軽ですね。私たちがネットで購入したのは前日だったため、最安料金は売り切れていて、下から2番目の2,700円の席。

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3階10列4番の席からの眺めです。全体を見渡すこともでき、初心者には十分な席でした。双眼鏡を使って見ている人もいました。次行くときは持って行こうと思います。

1階と比べて3階はトイレも空いていたのでよかったです。

歌舞伎鑑賞にはイヤホンガイドがおススメ!

日本人の私にとっても歌舞伎の内容を理解するのは難しいと思ったので、音声ガイドを借りてみました。英語版もあったので、私の友人にはこの英語版を。

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受信機と片耳用のイヤホン。使用料は700円。デポジットとして1,000円払いますが、イヤホンガイドを返却すると1,000円は戻ってきます。 

テレビドラマの副音声のように、登場する役者の名前、台詞や演技の意味などを解説してくれるので、とても分かりやすかったです。解説の声も、役者の声や舞台の音などの邪魔にならず、自然と耳に入ってくる感じ。

美術館の音声ガイドと違い、自分で再生や停止などの操作をせず、会場全体に向けて流れている解説放送を受信機で聞く形なので、解説のタイミングは役者の動きとぴったり合っています。

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内容について全く知識の無いまま見始めましたが、音声ガイドを聴きながら見終わる頃には大体のストーリーが頭に入っていました。もしこのガイド無しで見ていたら、さっぱり分からなかったと思います。この音声ガイドは絶対おススメです!

英語版は東京の国立劇場と大阪の国立文楽劇場だけで貸し出しているとのこと。やはり海外の友人を連れて行くなら国立劇場ですね。

12時開演で休憩をはさんで16時まで。最初はちょっと長いかなぁと思いましたが、ちょうどいい感じで休憩が入ります。お昼ごはんに食べるお弁当やラーメン、カレーなども安いです。何よりも驚いたのがロッカー。

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10円て!忘れ物して10回ぐらい開け閉めしても大丈夫ですね。

ちなみに舞台の幕が一旦閉じて、次の幕が開くまでのうちに食べるお弁当だから「幕の内弁当」と名前が付いたということも今回初めて知りました。

観劇終了後は国立劇場前から出ているバスに乗って渋谷駅へ。漫画が好きな友人は、センター街の「まんだらけ」へ迷わず直行。古本漫画やフィギュアのお店ですが、ここも私は初めて。観光客の方がいろいろ知ってるな、、。

日本のことなのに知らないことが多いなぁ。いろいろ勉強になった一日でした。

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