TRAVEL AND ART

旅行と美術鑑賞のことばっかり考えてるブログです。

上野の「仁和寺展」千手観音菩薩坐像と観音堂を拝むチャンス!

土曜日の夕方でも結構な混雑。

東京・上野の東京国立博物館で開催中の「仁和寺と御室派のみほとけ-天平と真言密教の名宝-」を見てきました。2月14日から、皆さんお待ちかねの《千手観音菩薩坐像》が展示されているので、混雑は覚悟するしかありません。

公式サイトのツイッターの混雑状況をチェックしていたら、土曜日の午後1時の段階で入場規制が解除となり「よし行こう!」となりました。

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午後3時に会場に着くと、チケット売り場、入場口ともに混雑はなくスイスイと入れました。結構空いてるかな?と思ったのですが、まったく考えが甘かったです。もう最初の展示室から人がいっぱい。

空海の直筆の書とか曼荼羅図とか結構細かくて、近くまで寄って見ないといけないので人が密集していました。また長い巻物に沿って行列ができていたり、結構な混雑です。

今回もやはり単眼鏡が役に立ちました。最前列に行かなくても絵の細かい部分までよく見えますからね。「こんな所も仏様の顔で埋め尽くされている!」という発見もできました。

展示室には、普段一般には非公開の仁和寺・観音堂が再現されており、この場所だけなんと写真撮影もできてしまうのです。一般の我々にも公開していただき、さらに写真も撮らせていただけるなんて、ありがたいことです。

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私のお気に入りは、鳥の頭を持つ迦楼羅王。なんだかカッコいい。

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33体の像がズラッと並んでいて壮観でしたが、どうしても写真撮影に気を取られてしまった感があり、もう少しじっくりと見ておけば良かったかなとも思います。

千手観音菩薩坐像はこの後の展示室。こちらは撮影できませんが、360度ぐるっと見られるようになっています。本当に腕が1000本あります。実際は1041本。それぞれの掌に目が描かれているそうです。細い目なのでなかなか見つけづらいですが、探してみるのも面白いですよ。

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(絵葉書より部分拡大)

大阪の葛井寺で、月に一度18日に拝むことができますが、像の後ろ側を見られるのは今回だけ。後頭部にも仏様の顔があって見逃せませんよ。混雑をかいくぐってでも見るべきです。

単眼鏡でじっくり見たり、写真撮影したりしながら鑑賞して所要時間は約2時間。ミュージアムショップで、千手観音の脇手の形をした“千手アームクッション”を買おうと思ってたのに売り切れでした!なんだよ~千手観音菩薩坐像の展示に合わせて発注しといてくれよ~。

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今回はクリアファイルとマグネット、千手観音菩薩坐像の絵葉書5枚セットを買いました。空海の書から「空」の文字をプリントしたTシャツ(2800円)や千手観音菩薩坐像の手をデザインしたTシャツなどもありました。また買いそうでした。。

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六本木の「至上の印象派展」夜間は混雑していませんでした。

金曜日の午後6時からがおススメ

東京・六本木の国立新美術館で2018年2月14日(水)から 5月7日(月)まで開催中の「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション」を見てきました。

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印象派の人気はメチャクチャ高く、混雑必至と思われたので、少しでも混雑を避けるため金曜日の夜間延長の時間帯に行ってきました。金曜日と土曜日は午後8時まで開館しているのです。上の写真、午後6時の時点でチケット売り場に人は無し。ほとんどの人は前売り券を持っているようでした。

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会場入り口また会場内にも全く混雑は無く、ゆっくりと見て回ることができました。結構間隔を広くとって作品が展示されているので、この先混雑してきても絵の目の前でギュウギュウになることはなさそうに思いましたね。

メインの《可愛いイレーヌ》も間近でじっくりと見られました。

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2月28日まで、来場者全員に上の特製ポストカードがプレゼントされます。

全体の展示作品数は64点と多くはありませんが、ルノワールからゴッホ、ピカソまで様々なタイプの作品を一堂に見ることができたので、お腹いっぱいな感じになります。

最後の展示室には、モネの《睡蓮の池、緑の反映》が一枚だけドーンと展示されており、写真撮影が可能になっています。

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白い壁と白い天井に囲まれており、パリのオランジュリー美術館にある睡蓮の部屋のようでした。皆さん絵の写真撮影をしているので、近くまで見に行きづらい感じではありましたが。。

じっくり会場内を2周して、所要時間は約1時間半でした。ミュージアムショップのグッズは種類豊富。ロートレックが描いた絵のTシャツ(3200円)がカッコよかったんですが、もうTシャツ買い過ぎの状態なので、今回はガマン。

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印象派の花柄タイツ(3800円)とかビュールレ氏の似顔絵入りモンベルのサーモマグ(2000円)とかあったけど、、売れるのだろうか。。

美術展鑑賞後はポール・ボキューズで食事をしたい(願望)

国立新美術館には、フランス料理の巨匠ポール・ボキューズのお店が入っています。高級フレンチではなく、カジュアルな感じのお店です。

www.hiramatsurestaurant.jp

至上の印象派展会期中は「至上の印象派展 ビュールレ・コレクション 特別コース」が提供されていいて、展示作品にちなんだお料理を食べられるんです。六本木ってオシャレなことやりますね。

しかも国立新美術館で会期中の企画展・公募展の半券を提示すれば、ディナーに限り飲食代が10%オフになるんです!10%は大きいでしょ。

レストランだけの利用も可能なので、今度行ってみようかなぁ、一人で。半券はしばらく財布の中に入れておこう。いつでも行けるように。

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上野の「ブリューゲル展」が少々混雑って、ちょっと意外!

ブリューゲルが意外と人気あるようです。

東京・上野の東京都美術館で、2018年1月23日(火)~4月1日(日)まで開催中の、ブリューゲル展に行ってきました。

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現在のベルギーを代表する画家一族であるブリューゲル。偉大な画家ではあるけれでも、やはりダ・ヴィンチやゴッホほどの人気ではないだろうと勝手な予想をして、今回の展覧会もまだガラガラだろうと思っていました。

土曜日の午後1時半頃に着くと、チケット売り場は混雑していませんでしたが、会場内は結構な人の入り。最初の展示室は、少し列ができるほどでした。その後進むにつれてバラけてきて鑑賞しやすくなりましたが、いや~意外とブリューゲルって人気あるんですね。

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ブリューゲル一家の描く絵は小さいサイズが多く、コピー用紙のA4サイズとか小さいものだと絵葉書ぐらいのものもあるので、絵に近づいてじーっと見ないといけないので大変です。ここでもやはり単眼鏡が威力を発揮します。

肉眼では豆粒ぐらいの人物像でも、よく見ると活き活きとした動きが描かれているので、ぜひ単眼鏡を使うことをおススメします。

travelart.hatenablog.com

今回のブリューゲル展は、画家一族であるブリューゲル家の親からひ孫まで入り混じって展示されています。しかも同じ名前で1世とか2世とかいうので、見ていて混乱してくるんですね。しかしそこは主催者もよく考えたもので、作品名と一緒に親子関係をわかりやすく表示しています。

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これは子と孫による共作ということです。

会場内は、1月23日(火)から2月18日(日)まで、写真撮影のできる部屋があります。実物をしっかり見てから記念に写真を撮って、家族やお友達に見せてあげたいですね。

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今回も音声ガイドを借りてみました。声優の石田彰さんによるナビゲートはもちろん良かったですが、作品にも描かれている楽器リュートで演奏したBGMなども収録されていて、それを聞きながら鑑賞するのも楽しかったです。

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単眼鏡を使ってじっくり鑑賞して、所要時間は約2時間でした。ミュージアムショップでは、クリアファイルや絵葉書などに加え、デルフト焼きの絵皿(約11,000円)、ベルギービール(約600円)、ビアグラス(約700円)など、フラドル地方のお土産もありました。花の絵の描かれたクッキー缶は、食べ終わったら小物入れにでもできそうないいデザインです。

www.ntv.co.jp

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東京国立博物館では「アラビアの道」が開催中

同じく上野の東京国立博物館では「アラビアの道 サウジアラビア王国の至宝」が開催中です。

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サウジアラビアは、最近になって観光ビザを発給することを決めたような国で、なかなか訪れることは難しい国なんですね。

したがって、サウジアラビア国立博物館を見学したいと思っても、現状ではまず不可能。そんな国のお宝が揃って日本で見られるのです。

これはチャンス!ということで行ってきました。

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いろいろな展示品がありましたが、どれも制作された時代がすごいです。今から5000年前とか、もうよくわかりません。アラビア世界は桁が違いますね。「何千年も前によくこんな物が作れたなぁ」なんて思ったりしましたが、じつは古代の人の方が技術力が高かったりするのかもしれません。

なかなか面白い展覧会でした。

www.tnm.jp

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