上野の「バベルの塔」展、混雑を避けるなら雨の日がおススメ
雨の土曜日、混雑は無し!
2017年4月18日から7月2日までの間、東京・上野で開催中の「バベルの塔」展。5月13日の土曜日に行ってきました。
結構混雑しているという話を聞いていたので、朝イチを狙っていきました。当日は朝から雨。開館の9時半前に美術館に着きましたが、待ち列などは無し。
入場口の前に少し列ができていましたが、会場が開くと同時に流れ始めました。入場口横には、「AKIRA」などで世界的に知られる漫画家の大友克洋氏が描いた「INSIDE BABEL」という作品も展示されています。
バベルの塔の内側を想像して描いたものです。近くで見ると細部まですっごくよくできてますので、こちらもお見逃しなく。
そして会場内。バベルの塔は最後の部屋での展示です。混雑する美術展ではお約束の、最初の方の展示は後回し作戦です。まず先に2階の最後の部屋に向かいました。
9時40分頃で、バベルの塔の作品の前には10名弱。柵で区切られた内側の一番近い所は、立ち止まって見ることはできませんが、3mぐらい離れた場所ならじっくり思う存分鑑賞することができました。
しかし、このバベルの塔という作品は、人物や物がものすごく細かく描写されているので、ちょっと離れると細かい部分が全く見えません。なので、周りには単眼鏡や双眼鏡を持っている人を多く見かけました。
単眼鏡持参がおススメですが、実は持っていなくても大丈夫。この絵を300%拡大した複製画も同じ部屋に展示されているのです。これを見れば細かい部分までよく分かります。
東京藝術大学のチームが、色彩から顔料の盛り上がり具合、表面の質感まで本物に限りなく近づけて作った複製画とのこと。単なる拡大コピーじゃございません。
私は、この複製画と本物の間を何往復もして目に焼き付けてきました。ここは11時半頃になっても、あまり混雑していませんでした。
そして最初の部屋に戻って、後回しにした作品を鑑賞。中でもヒエロニムス・ボスの2点は、こちらが主役でもいいのでは、というほどの貴重な作品。これらも、混雑無く最前列でじっくりと鑑賞できました。
やはり雨の日は人も少なくおススメです。
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「バベルの塔」展のショップのグッズが素晴らしい!!
いつも楽しみなミュージアムショップ。今回のバベルの塔展のグッズには、やられてしまいました。来場者が欲しくなりそうな物をよく分かっています!!
クリアファイルは、しっかりと「バベルの塔」を全面に、また隠れたメインとも言われているヒエロニムス・ボスの作品2種類もカバー。私たちが欲しいと思う、とてもいいデザインです。
そしてポストカードも種類豊富。飾るのにちょうどいいサイズの「バベルの塔」の大判ポストカードがいいですね。また、これよりも大きいサイズの絵やポスターなどもありました。
購入したグッズを入れてくれる袋もカッコいい。
さらにやられてしまったのがこちら。
バベルの塔をデザインしたTシャツと展覧会のマスコットにもなっているブリューゲルのモンスターTシャツ。
赤いTシャツの色は、バベルの塔の赤いレンガの色に合わせて特別に染めた色とのこと。モンスターTシャツは他にも5種類ぐらいありました。
この他にもモンスターの絵が描かれたマグカップやお皿など盛りだくさん。あまり見てるとキリがないので、この辺で手を打ちました。
東京藝大の「Study of BABEL」も見に行こう
東京都美術館から歩いて5分ほどの場所にある東京藝大。こちらでは、バベルの塔展に合わせて、立体化したバベルの塔の展示とプロジェクションマッピングを実施しています。 こちらは入場無料。
よくできてますわぁ。藝大生の技術の高さに感心。これ作るにも相当時間かかっただろうに。これも必見です。
ブリューゲルとボスの作品を鑑賞するには予習が必要
ブリューゲルやボスが描く絵には、聖書の内容や諺などが含まれていて、絵をただ見ているだけだと、何のことだか分からない場合が多いです。
会場内の作品には説明文の無いものも多いので、意味が分からず通り過ぎてしまってはもったいないです。
私は書店で公式ガイドブックとして販売されている本を読んでから行きました。これには、バベルの塔の解説から、絵が表す諺の意味、ヒエロニムス・ボスの作品の解説まで、重要なポイントが分かりやすく書いてあります。
特に諺については、予習無しで行ったら実物を前にチンプンカンプンなままだったと思います。
来年1月には、同じ上野の東京都美術館で「ブリューゲル展」も開催されます。こちらは、ブリューゲルの子供や孫など画家一家の作品も展示する展覧会のようです。この本を読んでおけば 、次のブリューゲル展にも役立ちそうですね。
映画「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」を見て「大エルミタージュ美術館展」を見る
日本でエルミタージュ美術館の至宝を楽しむ
2017年4月29日、「エルミタージュ美術館 美を守る宮殿」というドキュメンタリー映画が封切りとなりました。
「ロシアに行かずしてエルミタージュの至宝の数々に出会うことができる」という映画ですが、今東京では同じくエルミタージュの至宝に出会える「大エルミタージュ美術館展」も開催しています。
ということで、ゴールデンウィーク最終日の5月7日、東京・有楽町の映画館と六本木の美術館をハシゴしてきました。
まず映画は、エルミタージュ美術館の辿ってきた歴史、所蔵品に関する逸話、女帝エカテリーナ2世の非公開宝石コレクションなど、知られざるエルミタージュに迫るとても興味深い内容でした。
そして六本木の「大エルミタージュ美術館展」は、イタリアルネサンス、オランダ・フランドル絵画、スペイン宗教画やフランスバロック絵画まで、エルミタージュ美術館の至宝がギュッと詰まった感じになっています。
映画では、膨大な数の所蔵作品を守る学芸員の苦労話などもあり、それを見た後に美術展を鑑賞したので「あ~よくぞここまで集めてくれたものだ」という感動とともに、「美術館の館長と学芸員も大変だな。」という感想も持ちました。
「大エルミタージュ美術館展」は混雑なし。隣では「MARVEL(マーベル)展」も!
映画のおかげで美術展の楽しさも倍増しましたので、映画館から美術館へのハシゴはおススメです。気になっていた混雑状況ですが、ゴールデンウィーク中でも全く混雑は無し。ゆっくり見ることができて良かったのですが、「みんなもうちょっと注目してくれぃ」という寂しさも感じました。。。
美術展のミュージアムショップには、ロシアの漫画「チェブラーシカ」のぬいぐるみ4種類、チェブラーシカのミニ枕、パスホルダーをはじめ、かわいらしいグッズがたくさんあったので散財には気を付けましょう。
同じ六本木ヒルズ内の隣の会場で開催中の「MARVEL展」の方が人が多い感じでした。またこの「MARVEL展」のショップはものすごい充実ぶりで、そのまま常設のMARVELショップにしてもいいぐらい。アメコミヒーローが好きな人にはたまらない品ぞろえでした。
hottoys-store.jp日曜日の午後3時頃なら、どちらの展覧会のチケット売り場も混雑はしていませんでしたね。
ついに公開!ゴッホの油絵風映画「Loving Vincent『ゴッホ〜最期の手紙〜』」
アヌシー・アニメーション国際映画祭でワールドプレミア決定
2017年6月12日から6月17日までの間、フランス東部のアヌシーで、アヌシー・アニメーション国際映画祭が開催されます。その中で、ゴッホファン待望の映画「Loving Vincent(ラヴィング ヴィンセント)」が、ついに公開されるのです!
アヌシー・アニメーション国際映画祭は、1960年にカンヌ国際映画祭からアニメーション部門が独立して設立されました。アニメーション映画祭としては世界最大規模だそうです。アニメーションの映画祭ということで、今年は日本からも「映画 聲の形」「この世界の片隅に」「夜明け告げるルーのうた」なども出品上映されます。
2016年の秋に公開予定だった、この「Loving Vincent」。実際の人物による演技を撮影し、その一コマ一コマを125人の画家が65,000枚もの油絵として描き、その油絵を原画としてアニメーションを作成するという通常の倍の工程を経たので、制作に長い時間がかかったのですね。
英語版でも、何語でもいいから早く見てみたいですね。“ゴッホの油絵が動く”というのを、ただ見るだけでも面白そうです。
「Loving Vincent」の油絵のプリントも購入できます
映画で使用された油絵は、以前より公式サイトで販売されていましたが、これらのプリント版も枚数限定で販売されています。
プリントといっても単なるポスターではなく、写真作品やデジタルアートワークなどに使用されるギャラリー・美術館水準の高品質なプリントです。
販売されるのは100枚限定で、それぞれに監督のサインが入るので希少価値が高まりますね。1枚185ユーロ、日本円で2万円ちょっと。今後いろいろなバージョンが販売されるようなので、1枚ぐらい買ってしまおうかな、、。
「ゴッホ展 巡りゆく日本の夢」の開催に合わせて映画公開!?
日本の浮世絵を愛したゴッホ。そんな「ゴッホと日本」をコンセプトとした展覧会が、2017年に開催されます。まずは8月に札幌から。その後10月に東京、来年1月に京都へ巡回。
この展覧会に合わせて日本でも映画を公開してくれたら、日本中ゴッホフィーバーなんだけどなぁ。
こちらの展覧会も楽しみですね!
邦題は『ゴッホ〜最期の手紙〜』に決定!
ついに邦題も決定し、2017年10月からTOHOシネマズ六本木ほか全国にて順次公開されることが分かりました。
ちょうど東京でゴッホ展が開催される時期に合わせてきましたね。ゴッホファンは必見ですよ!
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